【ジャンル:アクション】
【発売元:任天堂】
【発売日:1994年6月14日(バーチャルコンソール版は2011年6月15日)】
【定価:3,900円(バーチャルコンソール版は300円)】
理想的なアレンジ移植
スーパーゲームボーイ発売と同時に任天堂が送り出した、
サイドビューアクションパズルゲーム。
さすがに同時発売というだけあって、
スーパーゲームボーイでプレイした際の仕様は、
全GBソフトのなかでもトップクラスというかトップだろう。
まず、AC版『ドンキーコング』の筐体をオマージュしたかのような、
専用ピクチャーフレームの描き込みが素晴らしく、
さらに一部の音声にいたっては、SFC音源で鳴らすという絢爛豪華さだ!
4面まではAC版『ドンキーコング』とほぼ同様の内容で展開されるが、
それ以降のステージは本作オリジナルであり、
じつに豊富なステージが用意されている。その数、なんと101面!
ストーリーは、主人公であるマリオがドンキーコングにさらわれたポリーンを
救うために、孤軍奮闘の追跡劇を繰り広げるといったもの。
ちなみに、このゲームの時間軸は『スーパーマリオブラザーズ』より前のようで、
ドンキーコングはマリオのペットで、ポリーンはマリオの元彼女という設定らしい。
今回の冒険の後にキノコ王国に辿り着き、そこでピーチと運命的に出逢い、
ポリーンとは別れることになったマリオ……。
すべて、攻略本のスタッフ座談会のページに書かれていたことなので事実だろう。
だとすると、ポリーンは薄幸のヒロインでマリオは罪な男だ……。
ゲーム内容は、カギをドアまで持っていくパズル要素の強いアクションゲームで、
4面ごとにはドンキーコングとの直接対決もあり、脳汁ドバドバ必至!
また、4面ごとにセーブもできる。
マリオのやられモーションを筆頭に、グラフィックパターンが多く凝っており、
思わず「ええ、仕事するなあ」とつぶやいてしまうこと請け合いだ。
BGMも何気なく多いと思う、そのなかで特筆すべきは“9-8”で流れる曲で、
GB音源ながらもギターのうねりが感じられるこの曲を聴くと、
SGBコマンダーが汗だくになっちまう!
のちに、本作の基本的なシステムを継承した、
続編的存在である『マリオvs.ドンキーコング』が、
ゲームボーイアドバンスで発売されるが、個人的にはこっちのほうが好き。
バーチャルコンソールでも配信中!
【8点】