ゲームの説明書っていいよね
『スーパーマリオ3D ランド』を購入し、意気揚々と帰宅したときのことである。
はやる気持ちを抑えきれずに、早速シュリンクをびりびりとやぶっていく。
僕は新たに買ったゲームをプレイする前には必ず説明書に目を通すタイプの人間だ。それは通過儀礼というよりは、楽しみの1つだと思っている。
子どものころなんて帰りの電車やバスの中で説明書を読んで、
これからはじまるデジタルな大冒険に胸を高鳴らせていたものだ。
「今回もピーチがクッパにさらわれるという王道なストーリーなんだろうなー」
そんなことを考えつつ、シュリンクをゴミ箱に投げ入れパッケージを開ける。
──おや? 何かが違う。そう、紙の存在感が足りない。
クラブニンテンドーの用紙と『アクションガイド』なる薄っぺらい紙切れしか
入っていない。こういった、クイックガイドは取扱説明書とともに
入っていることが通例であった。
紙切れに目をやる、“紙資源削減のため、説明書の電子化に取り組んでいます。”
──なるほどね。それなら、仕方ないよね。
「天下の任天堂が入れ忘れとな!」とか思って、すみませんでした……。
でも、パッケージソフトのありがたみが薄れていくようで、
少し寂しい気がするのは否定できない。
電子説明書にも、ストーリーやキャラクターの紹介が載っておらず、
必要最低限の情報しかなかったからなあ……。
個人的には、説明書は簡単な読みものであってほしい。
設定資料集が出ないゲームは、説明書こそがちょっとした設定資料集なのだから。
初代ポケモンに付属の“タウンマップ”。こういった、モノに対するこだわりはダウンロードソフトが
主流になっても残ってほしいですね。所有する喜びにつながるだろうし……。
トイレの壁に貼るほど、お気に入りです(笑)。