【ジャンル:RPG】
【発売元:スクウェア・エニックス】
【発売日:2007年12月27日】
【定価:5,040円】
スーパーファミコン末期のRPGをリメイク
かつて、SFCの限界に挑んだ大作RPGのリメイク。
SFC版との出会いは、Vジャンプの巻頭袋とじと、
いまはなきファミマガの記事だったと記憶している。
その美しいグラフィックと前衛的なシステムに期待が高まったものだ。
結論からいえば、個人的にこのリメイクは好きではない。
まず、SFC版との大きな違いはマップの表現方法で、
SFC版はフィールドマップがなく、街や村やダンジョンが地続きになっていて
移動は大変だが、波紋が広がる水たまり、砂浜の波打ち際、足跡が残る雪原など、
ドット絵で構成された多彩で美麗なマップパーツを拝みつつ旅をするのは、
至福であった。
しかし、リメイクに伴い『スターオーシャン セカンドストーリー』以降と
同様に、ポリゴンのフィールドマップになった。
確かに移動は楽になりシステム的に洗練されたが、
見た目が安っぽくなったのは否めない。
新たにOPや要となるシーンのムービーをアニメという形で挿入しているが、
テイルズシリーズに近くなり、オリジナリティがなくなったように思える。
スターオーシャンは、テイルズのライバルとして君臨してほしかったのだが、
テイルズと似通ってしまって残念だ。
あと、終盤まで進めると、いままでの街やダンジョンに
戻れなくなっている(SFC版では可能)のは、どうかと思う。
SFC版が発売された当初より、やりこみが重要視される昨今のRPGにおいて、
この仕様はないだろう……。
もちろん、よくなった点もある。
SFC版では説明不足だったストーリーが補完され、わかりやすくなった点だ。
不満のほうが多くなってしまったが、SFC版未経験者には、
そこそこのRPGとしてプレイできるソフトではある。
【7点】