【ジャンル:アクション】
【発売元:サンソフト】
【発売日:1995年3月31日】
【定価:9,800円】
バカ殿は不滅なのだ
『奇々怪界』シリーズのようなトップビューアクションシューティングなのだが、
どうも様子が変だ。
OP画面から、早々と伝わる混沌とした空気、SFCの能力を無駄遣い……
有効活用した「あっぱれ!」「ぼんじゅーる!」「天ぷら!」などの
音声合成が耳にまとわりつく。悪夢なら覚めてほしい。
ゲーム内容は2人同時プレイができる狂った『奇々怪界』だと思えば、
ほぼ間違いないといえる。
あちらの主人公は巫女、こちらの主人公はバカ殿とバカ王子だが……。
攻撃方法は近接攻撃と、選んだ『従者』によって変わる画面全体攻撃(ボム)、
そして、パワーアップアイテムを取れば筋肉野郎に変身し、
つい先ほどまでの自分を否定したかのような圧倒的強さを垣間見せる。
何を隠そう、この筋肉野郎は主人公たちの先祖なのだ。
珍妙な先祖や従者と力を合わせて、日本の平和を脅かす“Yeah康”を倒せ!
天然のバカゲーもいいが、狙ってつくられたバカゲーもいい!
もっとも、これが天然だと戦慄してしまうが……。
SFCフリークよ、「FCには『暴れん坊天狗』というハードを代表する
バカゲーがあって、うらやましいなあ」と嘆く必要はない。
SFCには、この『であえ殿さま あっぱれ一番』があるではないか!
【8点】