【ジャンル:アクション】
【発売元:任天堂】
【発売日:2011年11月16日】
【定価:700円】
蝶のように舞い、蜂のように刺す
3DSのダウンロード専売タイトルである本作は、
“避けて、斬る”アクションが気持ちいい、ステージクリア型の3Dアクションだ。
侍が主人公のゲームといえば、
眼前の敵をやみくもにバッサバッサと斬っていくゲームが多いが、
本作はまず相手の動きを観察し、
隙をついて攻撃を仕掛けなくては反撃やガードをされるので、
その一連の動作にカタルシスを得ることができなければ、
少しじれったく感じてしまうかもしれない。
難度は高め。中盤以降の敵はフェイントを多用してくるので、
より相手の動きを読むことが重要になる。
週末、深夜のファミレスにいるような、
後輩に愚痴をこぼしては、イライラしている人には合わないと思う。
むしろ、その先輩の話をおとなしく聞いている後輩におすすめしたい。
ストーリーは、さらわれた“コノハナサクヤヒメ”という
大阪にある某植物館のような名前の姫を、
少年剣士の桜丸が救い出すといった定番中の定番なもの。
ストーリーモードのほかにも、敵をひたすら斬るモードと、
3DSの万歩計の歩数に応じて豪華になっていく庭園を眺めるモードがある。
僕が本作でとくに驚いたところは、デモで各ステージのボスが、
「さあ、かかってこい!」的なことを言ってから、
刀をこちらに向けてきたときの飛び出し具合。
いままで3DSの立体視はあくまで、
「奥行き感があるなあ」といった印象しかなかったが、
これに関しては、「おおー! 飛び出しとる!」となった。
2周目は、腕に覚えのあるゲーマーでも苦戦必至のハードモードが待っているぞ!
【7点】