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格ゲーじゃないので気をつけろ! 『ARC STYLE: フロジャンプッ!! ギルティギア外伝!?』をレビュー

ARC STYLE:フロジャンプッ!! ギルティギア外伝!?(t) ARC STYLE:フロジャンプッ!! ギルティギア外伝!?(g)

【ジャンル:アクション】
【発売元:アークシステムワークス
【発売日:2010年9月1日】
【定価:500円】

ギルティギア』シリーズの異端

 “ギルティギア外伝!?”なんて銘打たれているが、
人気格闘ゲームの影も形もあったもんじゃない。
それもそのはず、本作はアーケードゲーム専門誌
アルカディア』で連載されていた、『ギルティギア』シリーズのファンコーナーの
マスコットキャラ『ちまき』を主人公に起用した、
サイドビューアクションだったのだ!

 『ちまき』は、さまざまな効用のある温泉を目指し我が家を飛び出した。
腰痛治療の湯、育毛促進の湯……欲望と健康の果てに彼を待つものとは!?

 世界中の風呂が舞台だけあって、主人公のメインウエポンはタオルだ。
ほかにも、せっけんを入手すると壁にぶつかるまで無敵になったり、
設定を活かしたギミックはコミカルで楽しい。

 敵に2回当たると1ミスになるのだが、
1回当たった状態になると『ちまき』は不調そうな顔になる。
こういった細かいつくりこみは好感触だ。

 しかし、「いっそのこと、股間の葉っぱが取れてもおもしろいんじゃないかな?」
と思ってしまったのは、『魔界村』シリーズの鎧が脱げる演出が好きだから!
それから、各ステージの特徴を捉えた背景の描きこみ具合もなかなかもので、
瞠目せずにはいられない。

 そう、このゲーム見た目は非常にいいのだ。
けれども、つるつる滑るような独特の挙動のせいで、
操作していてイライラしてしまう。

 また、ボスの仕様もツラいものがある。
動きが完全にランダムでパターン化できない、
つまり隙があるアクションをしてくれるまで、こちらは耐え続けることになる。
間違えたアドリブ感だ。

 ステージのあちらこちらに散っているリンゴもストレスの原因で、
「ああ、100個集めれば1UPするんだな」と思っていたら違っていて、
申し訳程度のやりこみ要素とステージクリア後の残機アップに関わるものだった。
いらないところで期待を裏切りやがり、胃が荒れる。

 雰囲気はいいけれど、本質は好きになれないゲーム。

【6点】

GUILTY GEAR(ギルティギア) 20th ANNIVERSARY PACK - Switch

GUILTY GEAR(ギルティギア) 20th ANNIVERSARY PACK - Switch

  • 発売日: 2019/05/16
  • メディア: Video Game