風前の灯火を守りたい
今年の1月末にひいきにしていたゲーム屋が閉店した。
近隣のゲーム屋が家電量販店や大手古書チェーンに駆逐されているなかで、
長い間あがいていただけに、とてもわびしく思えた。
ゲームを購入する手段は、さまざまだ。
前述の家電量販店のゲームコーナー、
大手古書チェーンの品揃えだってバカにできない。
だけど、生粋のゲーム狂である俺や、
この記事を読んでいるゲーム大明神の君らは、
そんなんじゃ満足しないだろ! わかる、わかるよ!
しょうもない、にわかゲーマーカップルがいちゃいちゃと、
「お、64の007だー。これって、レアなんだよね(ドヤ顔)」
「わあ、さすが○○くん、詳しいー」みたいな会話をしていたら、
「64を語るならせめてコントローラパックほしさに『64大相撲』を買って、
ミニゲームの“ちゃんこでごっつぁん”に意外とハマってしまった武勇伝くらい
披露しろや!」と思ってしまうよな!
……話が脱線してしまったが、明るくてきれいで健全な売り場では、
俺たちの欲求は満たされない。
店内のいたるところにソフトがぶら下げられ、
わけのわからない周辺機器が雑然と積まれ、
挙句の果てには壮年童貞の部屋のような臭いを放つ店内にこそ、
何か未知のゲームがあるんじゃないかとワクワクするんだろうがッ!!
しかし、残念なことに冒頭で述べたとおり、
そういったゲーム専門店は衰退の一途をたどっている。
ここいらで供養といってはなんだが、
長年闘い続けた貴店の閉店セールで購入したものの一部を掲載しよう。
どうだい? ものすごい哀愁だろ? 色あせかたが、すさまじいよな。
ちなみに新品だから、おそらく発売当初に仕入れたにも関わらず、
ずっと相手にされなかったんだろう。
それから、この攻略本も10円だぜ?
駄菓子みたいな値段だろ。書籍なんだぜ。これで。
こんな感じで今回は、前途多難なゲーム専門店の現状をつづってきたが、
なにもかも暗い話ばかりではない。
またの機会に、いまもなお生き残っている店舗の紹介、
そしてゲーム専門店の行く末を考えていこうと思う。