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【ジャンル:RPG】
【発売元:セガ・エンタープライゼス】
【発売日:1990年12月22日】
【定価:3,500円】
無能のドラゴン、ここに見参!!
コンシューマゲーム市場に『ローグ』の潮流を広めたのは言うまでもなく、
1993年発売のスーパーファミコンソフト『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』(以下、トルネコ)であろう。
トルネコは偉大なゲームだ。単なる『ローグ』の亜流ではなく、
『ローグ』を遊びやすく華やかにした“不思議のダンジョン”という
新しいジャンルを世に送り出したのだから。
本作は、当時はまだマイナーなジャンルであったローグライクの要素を
名作トルネコよりも前にコンシューマゲームへ取り入れた意欲作である。
主人公のオーシという少年は、水晶玉につまづき、
愛犬のポチとともにその中に閉じ込められてしまう。
水晶玉の中は迷宮になっており、なぜかポチは卵になっていた……。
卵になったポチは主人公のレベルアップにつれ、
孵化してドラゴンになり、さらには大きくなったり色が変わったりするのだが、
どんな形態になろうとも主人公のうしろを拭き残したクソのように
ついてくるだけなので、まったくもって無意味。
ゲームの目的は、全30フロアのダンジョンを進んでいき、
最終フロアでゴミのように転がっている聖杯を入手することだ。
『不思議のダンジョン』シリーズと同じく、
フロアは自動生成のダンジョンで入るたびに地形が変わる。
ダンジョンにはさまざまな特殊能力を持つモンスターが跋扈しているので、
やつらを出し抜きながらアイテムを回収して有利に最終フロアを目指せ!
ここで少し攻略法を紹介しよう!
要注意のモンスターは、
- 攻撃力やレベルを下げてくるスネイル系(カタツムリみたいなやつ)
- 最大HPを下げてくるフレイムツリー系(燃えている木)
- 攻撃しないと動かないが高い攻撃力のロボット系(球体で静止しているやつ)
- 高いHPと攻撃力のドラゴン系(終盤に登場)
以上、4種族だ。こいつらと対面したら逃げるかアイテムを惜しみなく使おう。
あとは、ほかのローグライクゲームと同じく食料の残量には注意!
よって、食料消費速度が遅くなるフードリングは必須アイテムだ。
手に入れたら必ず装備しよう!
攻略法終了。まとめに入る。
本作はコンシューマゲーム、それも携帯型ゲーム機にローグライクという
新風を吹き込んだ意欲作ではあるが、ゲームバランスはちと厳しいところがある。
それから、本作の最大のネックは
セーブ機能がないことだ(コンティニューはお金があれば3回まで可能)。
クリアするにはそれなりの長丁場になるため、
ゲームギアの燃費と稼働時間を考えれば心もとない。
いまからプレイするなら、3DSのバーチャルコンソールや
レトロフリークが断然おすすめだぞ!
【6点】