過去は水に流せばいい、アンモニア臭とともに……
入浴前にトイレに行きたくなることがままある。
その瞬間、多くの人は迷う。
そして、脳内の天使と悪魔がディスカッションをはじめる。浮かぶ選択肢は2つ。
トイレに行ってから風呂に入る秩序を守る方法と
入浴中に用も足してしまう秩序を乱す方法の2つだ。
用を足すという行為においても“小”と“大”の2パターンあるわけだが、
俺は風呂場で“大”をしたことがないから、どうなるかわからないし、
責任を取ることもできない。
よって、この話はあくまで“小”のみを対象としている。
放尿はセーフ、脱糞はアウトなのである。ご留意いただきたい。
結論から述べると俺は浴室での放尿については賛成派だ。
なぜなら、尿は腎臓で生成される液体だからだ。汗や涙とほぼ同じである。
液体であれば、高校球児が甲子園で流した汗のごとく、
あるいは失恋した少女がこぼした涙のようにシャワーで洗い流せばよい。
人生は洗い流すことで何度だってやり直せる。
尿の成分はそのほとんど(約98%)が水であることから、
衛生面のリスクも少ない。
さらに欧米では、“(水を節約するために)尿は流さず便は流す”という
金言があるそうで、エコの観点からしても的を射ているのだ。
これだけ力説しても、まだ納得できない浴室放尿反対派もいることだろう。
きっと、そういう人たちは身を清める浴室で不浄を致すことが許せないのだと思う。
しかし、よく考えてみてほしい。尿が“聖水”と呼ばれる世界もあることを。
ただ、この行為を続けた人が高齢になってから、
床屋でシャンプーをしてもらっているときに粗相をしたという例もあるらしいので、
気をつけたいところだ。
さて、さんざ浴室放尿に是認するようなことを書いてきたが、
公衆浴場での放尿は絶対にやめような!