胃にカメラって正気の沙汰じゃねえ!!
ご無沙汰しているうちに、すっかり師走になってしまった。
みなさん、お元気? 暖かくして寝てる?
誹謗中傷と罵詈雑言が飛び交うインターネットの最後の良心、カサロシだよ。
ワクチン
先日(クリスマス)、2回目の新型コロナワクチンを接種した。
懸念していた副反応は1回目よりも軽く、
語弊を恐れずに言うと俺のなかでのコロナは収束した。
接種会場である保険センターのロビーには、
おいでやす小田氏が火災報知器の交換を促すポスターが貼られている。
“火災報知器は10年で交換やー”とのことだ。
ポスターから例の大声が出ているわけではないが、並々ならぬ覇気を感じた。
コロナを理由に平時と比べると無気力に過ごしがちだった自分を
叱咤激励してくれているようにも思えた。
胃カメラ
去る11月に健康診断で胃カメラ童貞を卒業した。
その日が来るまでは気が気ではなかった。
“胃カメラ”という字体がもう恐ろしい。
「カメラを飲ますな! 内臓と光学器械を並列させて、1つの言葉にするな!」
などと思っていたが、当日は鎮静剤の効果で寝ているあいだに終わった。
まったくもって、医学の進歩は偉大である。
しかしながら、心電図の際にゲルを塗られ、
その冷たさから乳首が立ってしまうのは不可避であり、
生物としてのペーソスを噛みしめるながら帰路につくのだ。
忘年会
親しくない間柄の人間と食事をするのは、なかなか酷なものだ。
そんな拷問のような時間が年に1度訪れる。そう、忘年会である。
少し思考を巡らせば、ハトでもつまらないと予測できる寄合ではあったが、
不参加という逃げの一手で切り抜けることはしたくなかった。
自称“おもしろエンタメ人間”である俺のプライドが許さないからだ。
無事、“シラフでもぶっ飛んだトークができるやつ”という、
太鼓判を捺されたのかレッテルを貼られたのか、
いまいちよくわからない称号が手に入った。
「まわりはつまらないやつばかりだ」と嘆いて宴席に出ないのも自由だが、
どんな環境でも自分の力でおもしろくする、
あるいはおもしろがる努力をすれば、
たとえグレースケールの毎日であっても豊かな色調を得られるのではないか。