【ジャンル:アクション】
【発売元:コナミ】
【発売日:1995年12月22日】
【定価:9,980円】
ゴエモン一行、ついに宇宙へ
年明け最初のレビューは、『がんばれゴエモン』で幕開けだ!
ゴエモンって、めでたい感じのするゲームだから桃鉄と並んで
正月にプレイしたくなるんだけど、俺だけ?
本作はスーパーファミコンで発売された
『がんばれゴエモン』シリーズの4作目である。
ストーリーはシリーズでおなじみのゴエモンインパクトの
唐突な告白からはじまる。
彼が言うには自分は惑星インパクト出身の宇宙人で、
故郷を変態……悪のスポーツマンであるセップク丸という男が荒らしているために
帰省しなければならないらしい。
しかし、暑苦しいほどの人情味を持っている我らがゴエモン一行は
そんな彼を放任せずに宇宙へと旅立つのだった……。
いや、待ってくれ! ゴエモンインパクトって巨大メカじゃなかったの!?
前作と前々作をプレイしているファンだと思わず声を荒らげる事態だぞ。
冒頭のトンデモ設定を皮切りに妙ちきりんなイベントや
ヒヤヒヤするようなパロディが目白押しなのも本作の特徴。
ただ、作風がワンパクすぎたからか、
いまだにバーチャルコンソールでは配信されていない。
某人気格闘ゲームに登場したあの人たちにそっくりの敵キャラもいるぞ!
ヤエちゃんがいかがわしい店で●●●をするイベントは本作最大の見せ場だと断言する。
システム面はスーパーファミコンの2作目である
『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』に近い内容なので手堅く遊べる。
問題点としては、ゴエモン・エビス丸・サスケ・ヤエちゃんの面々が
別行動を取っており、終盤でようやく合流するため、
それまでは2人同時プレイであっても同キャラしか使用できない。
この仕様によって操作キャラがわかりづらくなるのは、少しイラついた。
アクションステージの難度が高めなのと、
ボス戦がミニゲーム対決になったのは評価が分かれる点だと思う。
ミニゲーム対決と言っても悪名高き、『がんばれゴエモン 黒船党の謎』のような
理不尽さはないから安心してほしい。あれはひどかった……。
タイトルからナンバリングが省かれただけあって、
「凡庸な続編にとどまってたまるか」という作り手の気勢が感じられる意欲作。
シリーズファンは、このノリを受け入れて極上のおバカさに酔いしれろ!
【8点】