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遊びやすいシューティングの代名詞が立体視に対応! 『3Dクラシックス ツインビー』をレビュー

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3Dクラシックス ツインビー | ニンテンドー3DS | 任天堂

【ジャンル:シューティング】
【発売元:任天堂
【発売日:2011年8月10日】
【定価:628円】

スパイス大王ってプー●ンみたいなやつだな


 女子ウケ抜群のシューティングゲームといえば、
なんといっても『ツインビー』シリーズである。
ほかのシューティングが醸すメカメカしくてグロいSF全開の雰囲気や
自機が美少女の媚びまくりエチエチ弾幕シューティングなぞは
ミリオタや萌え豚には評価されても、キラキラ女子からすれば、
「えーマジ ハドソン全国キャラバン!? キモーイ」
高橋名人16連射に憧れるのは小学生までだよねー キャハハハハハハ」と
嘲笑されるのがオチだ。

 その点、『ツインビー』は違う。プレイすればモテる(暴論)。
思春期特有のムラムラオーラを放っていた、かつてのファミコン少年たちは
「気になる女子といっしょにツインビーをプレイしたい」
パステルの薄い本がほしい」
「が、“合体”攻撃!? ドピュルルルッ」といった妄想をしていたに違いない。
そして、ルックスに恵まれた選ばれし者どもは『ツインビー』を餌に女子を
自室に呼び込み、めいめいのツインビーとウインビーの合体を
楽しんでいたのだろう。ルックスでセックス! 合言葉はBee!

 ここまでの乱文は忘れて本題に入ろう。
ツインビー』はコナミアーケードゲーム基板である
『バブルシステム』の第1弾として登場したのがルーツだ。
その後、ファミコンを筆頭に多くの家庭用ゲーム機に移植され、
さまざまなダウンロード販売サービスでも供給された。

 本作はベースとなるファミコン版に3DS立体視
対応させたアレンジ移植である。
3Dクラシックス』シリーズは任天堂とアリカ*1の共同開発で、
ほかにも『エキサイトバイク』『ゼビウス』『アーバンチャンピオン
光神話 パルテナの鏡』『星のカービィ 夢の泉の物語』が発売されている。

 ゲーム内容はこれまでのシューティングゲームとは一線を画する
ファンシーさがウリの縦スクロールシューティングなんだが、ストーリーは硬派。
昨今の世界情勢を顧みると胸が痛む。

 

宇宙暦2801年ドンブリ島の住民は平和な毎日を送っていた。
ある日、この島に伝わる宝の玉を狙って、スパイス大王率いる軍隊が現れ、
島ごと占領してしまった。この宝の玉は、
大王直属の4人の将軍に分け与えられ島を4つに分けて統轄させた。
住民たちはなすすべもなかったが、
島のはずれに住む一風変わった科学者シナモン博士は、
大王をやっつけるためユニークな戦闘機ツインビー
ウインビーを造り上げた。
彼は住民たちの気持ちを2人の息子に託し、
それを受けた兄弟は深い信頼を胸に大王に立ち向った。

かわいらしい世界観と裏腹になかなかハードなストーリー。
エアロスミスの「ミス・ア・シング」がお似合いだ。

 『3Dクラシックス ゼビウス』をプレイしたときにも感じたことだが、
立体視は縦シューにおける地上と空中の高低差を表現するのに、とても相性がいい。
3DSWii Uニンテンドーeショップのサービス終了が予告され、
裸眼立体視を用いたハードである3DSの時代が終わろうとしているが、
次世代機でも新しい技術を使ったオールドゲームのアレンジが遊べればいいなあと
考えたところで筆を擱く。

【6点】

 

*1:ファイナルファイト』や『ストリートファイターⅡ』の生みの親として知られる
西谷亮氏が設立した会社