カサロシのログ

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1989年の作品とは思えない先見性に舌を巻きまくり! 『機動警察パトレイバー the Movie』を視聴


【公開日:1989年7月15日】

押井守監督作品にしてはとっつきやすい

 俺が死ぬまでに絶対に観たいと思う映画トップ10に長らく入っていた
機動警察パトレイバー the Movie』をついに視聴した。
アマプラにはないから、円盤を買うかTSUTAYAで借りようかと考えていたところ、
U-NEXTにあったので無料トライアルキャンペーンを利用して観た。

 いまさら説明する必要はないと思うが『機動警察パトレイバー』とは、
マンガ版パトレイバーの作者・ゆうきまさみ氏や
映画界の鬼才・押井守監督らで編成されたグループ、
ヘッドギア原作のメディアミックス作品である。
俺はマンガが原作だと思っていたんだけど、どうやらOVAのほうが先みたいだ。
そして、本作は劇場版第1作というわけだ。

 パトレイバーは、“レイバー”と呼ばれる歩行式の作業用ロボットが
普及している近未来の東京を舞台に、新設された警視庁のレイバー部隊
“特車二課”の活躍を描いた作品だ。
劇場版の本作では、レイバー用のOSのアップデートが発端となって暴走した
レイバーたちを鎮圧するべく特車二課の面々が奔走する。

 PCがまだ一部の人だけが持つ特別なものだった1989年に、
OSやコンピュータウイルスを題材にし、
それを一般人にもわかるエンタメに昇華した功績と影響力は計り知れない。
モンスターヒットした刑事ドラマ『踊る大捜査線』が
パトレイバーに強い影響を受けたのも有名な話だ。

 また、SF作品でありながら下町のシーンもあり、
遠景の未来都市との対比がたまらないのだ。
進化するものとそのまま残るもののバランスがリアルで説得力がある。
でも、考えてみると、本作は公開されたのが1989年で舞台となったのは1999年だ。
近未来の話だと思っていた作品に現実が追いついたことに気づいたとき、
少し寂しくなるのは歳のせいだろうか。