カサロシのログ

消化と記録(ゲーム成分多め)

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車が臭い



プリウスα異臭事件

 俺の愛車、プリウスαがドブ臭い。
原因は明確で、先週の大雨の日に靴底についた泥を落とさずに
車へ乗り込んだからだ。
泥を落とそうにも運転席側はタイヤが4分の1くらい
水没している状態だったので、アスファルトに靴の底をこすりつけたところで
無意味なのだ。水没していない助手席側から乗り込めばよかったのだが、
プリウスαはセンターコンソールが鎮座ましましているため、億劫だ。
やがて、汚泥に侵された運転席のフロアマットは異臭の根源となったわけだが、
たかだかマット1枚で車中全体にドブ川のような臭いが充満したのには驚いた。


 そんなこんなで今週は異臭がする車で通勤・帰宅していたので、
精神をずいぶんと萎えさせられた。車は単なる移動手段だとのたまう人もいるが、
快適に越したことはない。快適な空間をつくる基本は言うまでもなく、清潔さだ。
これは車だろうが部屋だろうが同じだ。不潔は心の乱れである。
そうだ、次の休日は洗車をしよう!

 待ちに待った休日。
近所のガソリンスタンドの洗車機に俺のドブ川カーを突っ込んだ。
昔は手洗い派だったけれど、いまだ衰えない残暑の中ではやってられん。
寄る年波と暑さには勝てない。隣では一対の男女が夫婦仲のむつまじさを
見せつけるようにハリアーを磨いていた。いまごろ、妻は『スプラトゥーン3』の
“サーモンラン”でシャケを借り、金イクラを納品しまくっているだろう。
そんな妻が出しなにかけてきた言葉をふと思い出した。
「気が向いたら、月見バーガーを買ってきて。期待しているよ」
残念だが気が向くことも、その期待に応えることもできない。
俺は水滴をとっとと拭き上げて、車内にファブリーズを噴射した。
窓にはスプレー式のガラコを噴霧、これで雨の日も安心さ。
ついでにタイヤの空気も入れたけれど、エアバルブキャップを外すときに
ホイールの中に落として取れなくなってしまった。
500Xを点検していた店員に意を決して話してみたら、
ホイールキャップを外してくれようとしたが、固くて無理だった。
なくしたキャップは行方不明のままだけど、代わりのものをタダでくれた。
ありがとう、若人よ。
仕上げに愛用しているミッレフィオーリの芳香剤を
エアコンの吹き出し口にセットした。
冷風に乗ったシルバースピリットの香りを嗅ぐと、
得も言われぬ達成感と幸福感に包まれるのだ。

 洗車をすれば、愛着が湧く。
それがレンタカーでは得られない、マイカーのならではの醍醐味だと思う。
購入してから5年が過ぎたプリウスαだが、まだまだ大切に乗っていく所存だ。
そして、次の愛車はマツダ6ワゴンかレヴォーグにする予定。
なんてたって、ステーションワゴンが好きだからね。
もっとも掃いて捨てるほど金があれば、パサートオールトラックや
V60クロスカントリーといったわかるやつにはわかる輸入車に乗って、
ハリヤーに乗っているような仲むつまじい夫婦に
マウントを取りたいのが本音である。

 それにしても、今回の記事は清水草一氏や伊達軍曹氏などの
自動車ライター臭がするものになってしまった。
ゲームの記事を望んでいた読者の諸賢、ごめんなさい。