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Avenging Spirit を購入 | Xbox
【ジャンル:アクション】
【Switch版の発売元:Shinyuden
PS版・Xbox版の発売元:ラタライカゲームス】
【発売日:2022年7月29日】
【Switch版の定価:790円 PS版の定価:723円 Xbox版の定価:720円】
待ちに待った移植
1991年にジャレコから発売されたアーケードゲームが
ついにコンシューマに移植!
いままで家庭用に移植されたのは1992年に登場したゲームボーイ版だけだった。
ゲームボーイ版はアーケード版を遊びやすく調整し、追加要素を盛り込んだ
アレンジ移植および完全版といえる内容だが、
ハードの性能上どうしてもグラフィックは劣ってしまうのが残念なのだ。
それでは、長年の憧れだったアーケード版をレビューしていこう。
本作は、恋人と歩いているとギャング風情の男たちに襲われ、
彼女がさらわれたうえに自分は殺されてしまう悲運極まりない主人公の青年が
幽霊になって彼女を助けに行く横スクロールアクションゲームだ。
幸せは脆く尊いということを痛感させられるオープニング。
どうでもいいけど、紙袋にバゲットとリンゴとかオレンジを入れて歩きたい。
もしくは、美人パリジェンヌが紙袋から落としてしまった石畳の坂を転がる
果実を拾ってあげて見初められたい。
衝撃の展開。ビデオゲーム史上、最速で他界する主人公なのでは?
このゲームの最大の特徴は主人公が幽霊というだけあって、
ほぼすべての敵に憑依して操作できる。言うなれば、『星のカービィ』シリーズの
“コピー能力”である。
でも、“コピー能力”が初登場した『星のカービィ 夢の泉の物語』は
1993年に発売で、本作は1991年に稼働していたわけだから、こっちのほうが早い。
ハル研究所さん、どういうことですか?
彼女の父親が研究している“霊エネルギー”を狙って
敵の組織は彼女をさらったらしいぞ。
彼女を助け出し、この頑固そうなオヤジに結婚を認めさせよう!*1
国内版と海外版の選択ができる。海外版のタイトルは『Avenging Spirit』。
国内版との違いは、ゲーム中の文章が英訳されているだけのようだ。
プレイ人数を選ぶ画面は、かわいさ旋風が巻き起こっている。
幽霊がアケコンを操作しているよ! かわいいー!!
敵の種類は女性格闘家・ランボーみたいな人・猫耳魔法使い・忍者など、
じつに多彩。
香港の歓楽街のようなステージ3。ゲームボーイ版では簡素すぎて味気なかった
ネオンサインもアーケード版では華やかだ。
ニックとトムの腹違いの姉*2と思ってしまうほど
見事な雪玉を繰り出す雪女さん。
やはりステージ3が1番好き。屋台の看板の風情よ。
それにしても構成員に雪女がいるって、どんな組織だよ!
……って、ドラゴンもいるんかい! マジで人事がちゃんぽんだ。
弊社は爬虫類も採用しているダイバーシティ企業です……じゃないねん、雇うな!
ドラゴンが吐く炎で敵を攻撃すると専用のやられモーションが見られる。
これは猫耳魔法使いの正体だ。
こっちは雪女とギャングのやられモーション。
雪女はローブの下にレオタードを着ている。下着はNGだったのかな?
ギャングのハットが燃えているグラフィックは、ぱっと見、
脳味噌があふれていると思って「うわ、グロっ!」となった。
前記したとおり、『星のカービィ』シリーズのような敵の能力を駆使して
先に進んでいくアクションゲームではあるが、
本作には憑依対象のライフのほかに主人公の
“霊エネルギー”というステータスがあり、これが尽きるとゲームオーバーになる。
敵に憑依していないと“霊エネルギー”は減るので、
やられたら即座に近くの敵に取り憑こう。
近くに敵がいない場合は、取り“憑く”島もない状態になってピンチに陥るぞ。
がんばろう、霊魂! なお、残機の概念はない。
難易度調整・キーコンフィグ・ステートセーブ&ロード・画面フィルター
などの機能も充実。ライトユーザーにはうれしい仕様だ。
うーん、すばらしいタイトルロゴだねえ!
エンディングは2種類あり、どちらも切なくて胸を打たれる。
グッドエンディングを観るためには、ステージ中に隠されている3つの鍵を
手に入れなければならないが、ぜひとも拝んでいただきたい。
過去にはほかのジャレコ作品のキャラクターといっしょに主人公(幽霊)の
PSN用アバターが配信されていた。
ファンタズム
— カサロシ (@Kasarosi) 2022年11月7日
最高の仕事っぷり (プラチナ)
全トロフィーを解除する #PS4share 人生初のプラチナトロフィーをゲットしたので自慢いたします。レア度は、ふつうだけどさ。 https://t.co/jL932nGvsD pic.twitter.com/USxjs9B7FC
ねんがんの プラチナトロフィーをてにいれたぞ!
こんなのもあるぞ! か、かっこいい……。
冒頭の出来事をトリガーに悲しい復讐劇がはじまるのだが、
オープニングとエンディング以外は、
ユーモラスでコミカルなオーラをまとっている。
逆にその滑稽さでエンディングの哀感を増幅させているのかもしれない。
とにかく、カービィも顔負けのシステムとシンプルながら心に残る演出が
持ち味のいい作品だ。やるじゃねえか、ジャレコ。
【8点】