【ジャンル:アクション】
【発売元:セガ・エンタープライゼス】
【発売日:1993年9月10日】
【定価:6,800円】
これをやらずして、メガドライバーと名乗るなかれ!
新年初のレビュー記事はメガドライブの傑作アクション
ご存じ『ガンスターヒーローズ』だぞ!
クリアしたのは去年だが記事がまだ書けていなかったので、
越年してしまって現在に至る。
本作は技術力の高さでゲームファンやゲーム業界から一目も二目も置かれる
トレジャーのデビュー作だ。処女作であるにもかかわらず、
お得意の変態技巧っぷりを遺憾なく発揮した20世紀屈指の
2人同時プレイが可能なサイドビューアクションといえるだろう。
トレジャーの創業者であり社長でもある前川正人氏は
もともとコナミに在籍しており、『悪魔城ドラキュラ』『魂斗羅スピリッツ』
『アクスレイ』などのタイトルを手がけたらしく、
たしかに本作をプレイした第一印象は『魂斗羅』シリーズのそれだった。
ただ、魂斗羅みたいなアメリカナイズな暑苦しいマッチョイズムが
全面に出たデザインではなく、90年代のアクションコメディアニメのような
様相でY世代の俺にはドンピシャだったから思わずニンマリしてしまった。
爽快なアクションと多彩な武器、ギミックに富んだステージ、
何度も変形する巨大ボス、良好なゲームバランスといった本作の魅力は、
多くの優れたメガドラアクションと比べても遜色はないはずだ。
もし、君がアクションゲームに対して目が肥えたメガドライバーなのに
本作をプレイしていないのであれば、不届き者呼ばわりされたとしても
文句は言えないだろう。
スーパーファミコンユーザーのマストアイテムが
『スーパーマリオワールド』だとすれば、メガドライブユーザーの必需品は
『ガンスターヒーローズ』なのである。
【8点】