カサロシのログ

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シンプルだけど中毒性高し! 『アーケードアーカイブス ピンボール』をレビュー



 

アーケードアーカイブス ピンボール ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)


【ジャンル:ピンボール
【発売元:ハムスター】
【発売日:2019年8月30日】
【定価:838円】

ピンボールがあるゲーセンに行きたい

 1984年にファミコンで発売された『ピンボール』を
アーケード向けにアレンジした『VS.ピンボール』が
アーケードアーカイブスとしてSwitchに配信!
コンピュータゲームのピンボールとしては初期の作品で金字塔だ。
本作の前にも1983年にApple*1では
ピンボール・コンストラクション・セット*2』がリリースされたが、
フルセットで100万円ほどしたApple Ⅱは庶民にとっては高嶺の花だったので、
本作と比べると市井の人々に知れ渡らなかったはずである。

 MacどころかiPhoneも使ったことがないくせに「Apple Ⅱ」とか
言っちゃったりなんかして『新・電子立国*3』のような雰囲気を醸したところで、
本作のゲームモードを紹介していこう。

 まずは“オリジナルモード”。
このモードは文字どおりオリジナル準拠のモードで、
中断セーブを使って根気よくプレイすればオンラインランキング上位も
夢ではない。

 次は“ハイスコアモード”。こちらは中断セーブを使用せずに
ハイスコアに挑むモードなので、“オリジナルモード”のランキングよりも
このモードのランキングに名を連ねたほうが称賛の的になるだろう。

 最後は“キャラバンモード”。これは5分間で獲得したスコアを競うモードだ。
無論、中断セーブはできない。俺はこのモードに1番ハマった。
限られた時間でのスコアアタックに“ハドソン全国キャラバン*4”の
面影を見た気がした。

本作でもっとも派手なギミックだと思われる、アシカの玉突き。
それにしても、フリッパー*5が見えなくなるギミックは怖すぎでしょ。


ボーナスステージにはマリオとレディが登場。ビンゴランプを揃えてレディを救い出すのだ!

 また、本作のプログラムは任天堂元代表取締役社長の故・岩田聡氏と、
TSUBAMEや富岳といったスパコンの責任者・設計者として知られる
理化学研究所計算科学研究センター長の松岡聡氏によるものだ。
タッグを組んだ経緯は松岡氏が創業時のハル研究所と関わりがあったからだろう。

 台揺らしさえないシンプルな内容だが、
跳ね回る鉄球に翻弄されながらハイスコアを目指すのは、
大作ゲームの合間のリフレッシュになって乙なものである。

【7点】

 

*1:Appleが1983年に発表した世界初のベストセラーPC

*2:エレクトロニック・アーツが発売したコンストラクションツールの
先駆けともいえるソフト

*3:NHKのドキュメンタリー番組。日米半導体史を追った『電子立国 日本の自叙伝』が
ハードウェアの発達を描いたのに対し、こちらはソフトウェアの進化を主眼に置いている

*4:ハドソンが全国巡業して開催したゲーム大会。高橋名人の名を世に知らしめたイベント

*5:原義はヒレ