カサロシのログ

消化と記録(ゲーム成分多め)

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シリーズ最高の難度を誇る鬼畜ピンボール!! 『カービィのピンボール』をレビュー

 


【ジャンル:ピンボール
【発売元:任天堂
【発売日:1993年11月27日】
【定価:2,900円】

半狂乱になる難しさ

 4月は1回もブログを更新できなかった。
仕事が繁忙期で土曜に半日出勤する日があるのも理由だが、
ブログに時間を割けなかった最たる理由はニコニコ生放送
激ムズピンボールの本作をクリアするまでプレイする配信に
うつつを抜かしていたからだ。

 

ニコ生をはじめた当初の模様を書いた記事はこちら。


 かなりの苦戦を強いられ喀血しそうにもなったが、
GW最終日になんとかクリアできたので晴れてレビューと相成ったのだ。
先に謝っておくと最後のほうはホリ製の『SGBコマンダー』に
搭載された機能でゲームスピードをスローにしてプレイさせてもらった。
ちょっとばかし卑怯な手段ではあるが、
こうでもしないとクリアできる気がしなかった。ごめんなさい。
配信回数74回・配信時間約114時間の激闘を制し、
視聴者数のべ744人・コメント数のべ1006という数字に達したことは、
驚きと感謝でいっぱいだ。ありがとうございます!

 

こいつが噂の『SGBコマンダー』。いまではなかなかの高値に……。

 では、俺にとって愛憎の念が入り混じった忘れがたい作品になった
カービィのピンボール』をレビューしていこう。
なお、この記事で使用している画像はすべて
海外版『Kirby's Pinball Land』のものなので了承されたし。

 本作が発売された1993年はシリーズのなかでも完成度が高い、
ファミコン末期の傑作『星のカービィ 夢の泉の物語*1』が発売された年だ。
いまやマリオやリンクと並ぶ任天堂の花形となったカービィだが、
本作はまだシリーズの3作目で番外タイトルとしては最初の作品である。
のちに登場する『カービィボウル*2』と『カービィのブロックボール*3』と
本作を合わせて“ボール3部作”と俺は勝手に呼んでいる。

 ゲーム内容はカービィをボールに仕立てたピンボールであり、
彼(彼女?)のまんまるでわがままなボディを有効活用した試みといえる。

 台はウィスピーウッズランド・クラッコランド・ポピーブラザーズランドの
3種類。それぞれの台は上中下段の3画面で構成されていて、
各台の上段で条件を満たすとボス戦に突入するぞ!

 俺のお気に入りのギミックはポピーブラザーズランドの中段。
画面左のまんぷくカービィにボールを当てると吹き出しの中身を皿に吐き出す。
皿に書いてある“K”がいい感じだね。画面右のはらぺこカービィに当てると、
皿の上のものが吸い込まれるから注意しよう。

 まんぷくカービィが吐き出すスクイッシー(イカ)の力を借りることで
上段に行けるぜ。この放り投げているモーションが本作随一の
かわいいポイントだと思うのだがいかがだろうか。
それにしても、軟体動物のくせにすごい腕力である。

 上段のギミックはどの台も手ごわく、おいそれとボスのところへ行けない。
俺はここが苦手。だって、チャッキー*4にぶつかってよく事故るんだもん。

 常連の大木は確実に本家シリーズよりも強い。
ボス戦のときだけカービィがボール形態からいつもの姿に戻り、
挙動が変わるのも手伝って余計に強く感じる。
ボスの攻撃がフリッパーに当たると一定時間操作不能になってしまう。
もし、どうあがいても助からない最悪なタイミングで攻撃を受けた場合は、
中断して復帰するとボス戦を最初からやり直せる。
セコい方法を使ってでも勝って
「環境破壊は気持ちイイZOY!*5」と高笑いするのだ。

 ボスを倒すと台セレクト画面のワープスターがE・X・T・R・Aと
点滅するボールに変わる。5つの文字を揃えるとエキストラボール(残機)を
ゲットだ!

 各台の下段でミスをするとジャンプ台の上に落ちる。
ここでタイミングよくAボタンを押すと下段や中段に復帰できる。
最高のタイミング(台が1番下まで降りた瞬間)に押せば、
上段に舞い上がることも可能。最後まで諦めずに地の底から這い上がるのだ!

 3つの台すべてにボーナスゲームがあり、ハイスコアを叩き出す助力になる。
これはクラッコランドのボーナスゲーム。流れてくるアイテムにボール当てて、
上部にいるカービィに激辛カレーライスやさつまいもやバクダンを
たらふく喰わしてやろう。ただ、このボーナスゲームはほかの台と違い、
残機アップの機会がないのでうまみがあまりない。
各ボーナスゲームはいずれも中段から入って終われば上段に行くのだが、
中断してから復帰するとボーナスゲームをスキップして上段に行けるのだ。
ボーナスゲームを億劫に感じたのなら使ってほしい裏技だ。
ちなみにこちらの裏技は『大技林』や『ワザップ!』にも
記載されていなかったから俺が見つけたことにしてください。

 もっともおいしいのはポピーブラザーズランドのボーナスゲーム、
イカPK”だろう。イカ界のオリバー・カーン*6氏といっても過言ではない
スクイッシーの守備力は高いが、2つのボールを巧みに操って
どんどんゴールを決めよう。16回目以降のゴールは1UPになるので、
ぜひとも狙っていきたい。

 ボーナスゲームやエキストラボール以外ではポピーブラザーズランドの中段でも
1UPアイテムが出現する。まんぷくカービィが吐き出すのだが、
タイミングはスクイッシーとマキシムトマトのほんの一瞬だけで
意図的に出すのは非常に難しい。運よく皿の上に乗ったら、
絶対にはらぺこカービィの胃袋に入らないように気をつけるんだ!

 50万点ごとにカービィダンスで祝福してくれる。
海外版の画面なので“CONGRATULATIONS!!”になっているが、
国内版だと“祝”なんだよなー。

 現時点での俺のハイスコアランキング。
スコアの上限は99999990点。これを超えるとゼロに帰してしまう。
ランキング画面で十字ボタンの下+セレクトボタン+スタートボタンを押すと、
ランキングデータを初期化できる。なお、デフォルトネームはなぜか
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』由来のものになっている。

 タイトル画面で十字ボタンの右+セレクトボタン+Bボタンを同時に押して
ゲームを開始すると、ボス戦だけ遊べるモードになるぞ。
コマンド入力が成功すればランキング画面の左から右を黒ネコが横切る。

 さらに、タイトル画面で十字ボタンの左ボタン+セレクトボタン+
Aボタンを同時に押してゲームをはじめると、ボーナスゲームだけをプレイ可能。
コマンド入力が成功したらランキング画面の右から左を白ネコが横断する。
これで“イカPK”を思う存分練習できるのだ!

 『星のカービィ』シリーズ最初の番外タイトルとしては
妥当によくできているのだが、いかんせん高難度すぎる。
ほかのピンボールゲームと比べてアウトレーンに入りやすいのが、
本作の難度を高めているのだろう。俺はやっとの思いで30年近く積んできた
積みゲーに決着をつけられたが、メンタルヘルスを害さないためには
クリアを目的としないでふとしたときにハイスコアを更新するくらいの
接しかたをしたほうがいい。
この記事を呼んでクリアを目指す勇猛な諸氏がいたら根を詰めすぎないでね。

【6点】

 

*1:カービィの十八番であるコピー能力が初登場した作品

*2:1994年にスーパーファミコンで発売されたゴルフとビリヤードを合わせたようなゲーム

*3:1995年にゲームボーイで発売されたカービィブロック崩し。開発元はトーセ

*4:名前がわからなくて、ずっと“ペロペロくん”と呼んでいた

*5:アニメ版『星のカービィ』の第5話「怒れ!ウィスピーウッズ」でデデデ大王
森を伐採するときに発した言葉。SDGsを推進しているみなさん、怒っていいですよ

*6:ドイツの元サッカー選手。2002年に日韓で開催されたW杯での印象が強い