【ジャンル:格闘】
【発売元:カプコン】
【発売日:1998年11月27日】
【定価:3,980円】
ボンボンで連載されているマンガみたいなノリ
ホビーとしても展開されていそうだけど、そこまでの訴求力はなかった
メダロットの親戚みたいなロボット“パワーモデル”を操る育成格闘ゲーム、
それが本作『激闘パワーモデラー』である。
モードは1人用の“ストーリーモード”と
育てたキャラを通信対戦させる“VSモード”の2種類。
母親にせき立てられる主人公。
「パァッとあそびなさい」っていうのが男前でいいね。
こういうママキャラで性に目覚めた諸兄も多いと思う。
『炎の闘球児 ドッジ弾平』の一撃遥*1とかね。
このマップ画面をうろつき、街中のライバルたちと戦っていこう。
いきなり学校や工場に行くと相手が強いので、
まずは公園での肩慣らしを推奨する。
時折画面を横切る鳥の群れと無限に滑り台を続ける2人から
こだわりが感じられる画面だ。
こいつは悪ガキ軍団“バッド・ハイエナーズ”のボス。戸愚呂弟ではない。
どう見ても子どもには見えないが……。
“バッド・ハイエナーズ”の構成員、ダイナマイトこうじ。老け顔の危険な男だ。
おそらく、組織では鉄砲玉ポジションなんだろう。
たけし軍団でいうところのつまみ枝豆氏のような存在だと思われる。
街には悪ガキのほかにも危険人物がいる。
一見まともそうに見えるこの男は、野良アナウンサーのチャーリーふるやん。
なかなかの強敵なので心してかかれっ!
敵を倒して稼いだお金を使って、“パワーモデル”を強化していこう。
パーツ以外にもロボット本体を買うことができるから、
気分を変えたければ購入するのだ。ただし、それなりに高額だぞ。
この店を見て『トレード&バトル カードヒーロー』のマルヒゲヤを思い出したよ。
うん、紛れもなくあの人ですね。『鬼武者3』、おつかれさまでした。
恥ずかしながら『レオン』をいまだに観ていないから、近々観ます。
あ、あと『WASABI』もね。
本作イチのきゃわキャラは中国女、ザツギ・ダンに決定。
“娘娘”と書いて“にゃんにゃん”と読ませるあたり、4000年の歴史を感じるよね。
ストーリー中盤、親友のタロウに学校の屋上へ呼び出される。
配信中に「お前の気持ちはうれしいけど、俺たち男同士だし……」とか言っていたら、
視聴者から「意味深なBOYSシャツ」という粋なコメントをいただいて
嬉しかったぜ。その節はありがとうございました!
けっきょくタロウとは“アッー!”な展開にはならず、バトルに突入。
彼が使っている機体はガンタンクっぽいね。
ネタバレで申し訳ないけど、エンディングの画像を載せさせてもらう。
見てよ、このベタな打ち切り少年マンガのようなラスト。
俺たちの戦いはこれからだ!
最後の最後は大団円。
この一枚絵を見ると本作と開発元*2が同じの『チャルボ55』を想起してしまう。
ゲームボーイでこれだけなめらかな動きの格闘ゲームができることに驚いた。
また、ゲームボーイユーザーが好みそうな育成要素を盛り込んだ
意欲作にもなっている点は評価できる。
しかし、パーツや機体が少なくカスタムする楽しさをあまり感じないのが残念。
“ストーリーモード”のボリュームもやや控えめだ。
もし、これらの欠点をカバーした続編が出ていたら
神ゲー確定な気がするんだけどねえ。
【6点】