

【ジャンル:テーブル】
【発売元:ハドソン】
【発売日:1996年12月6日】
【定価:8,300円】
スーファミ最後の桃鉄
年末年始などの親戚が集まったときに重宝する
すごろくゲームの定番『桃太郎電鉄』シリーズ。
本作はスーパーファミコン後期に発売されたスーファミ最後の桃鉄だ。
ルールはサイコロを振ったり、さまざまな効果のあるカードを駆使して、
ほかのプレイヤーより先に全国の目的地を目指すといった明快なもので
お子さまや後期高齢者でもとっつきやすい。
駅で売っている物件を買えば収益で資産が増えるので、
どんどん買って私腹を肥やそう!
目的地に最初に到着したプレイヤーには多額の援助金が与えられるので、
物件購入におおいに役立つぞ。
ライバルたちを出し抜いて、なんとしても一番乗りするのだ!
台風にビビらずに出雲そば屋を買い占めるのがいっぱしの桃鉄プレイヤーである。
物件を買い占めると独占状態になり、その駅から得られる収益は
2倍に跳ね上がるので持ち金に余裕があれば積極的に狙っていきたい。
バラエティ豊かなイベントが盛りだくさんで日本全国の旅を彩ってくれる。
自分であやしいと言うことは、そんなにあやしくないんじゃないかな(性善説)。
俺が独占していた青森が巨大不明生物の放射熱線で灰になってしまった……。
今回からシリーズでおなじみの極悪非道なおじゃまキャラである
キングボンビーの故郷“ボンビラス星”が登場。
持ち金が減るマイナス駅しかない地獄のような場所なのでできれば行きたくない。
鹿児島のサツマイモ畑を所有していると発生することがあるミニゲーム。
オナラマンとかいう迷惑千万なヒーローを操作して、
上から振ってくるサツマイモをかわしながらお金をゲットしていくのだ。
ちなみにサツマイモ畑を所有していなくても、
ちいきデータで鹿児島の南西にあるダイコンを調べると
好きなだけこのミニゲームを遊べるぞ。
このころはえんまが最強のCOMだった。
えんまより強いさくまが登場するのはPSで発売の次作『桃太郎電鉄7』なのだ。
マップ画面のBGMは歴代のシリーズの曲から選べるのが嬉しいポイントだ。
俺は『スーパー桃太郎電鉄DX』の“サイコロ・マーチ”がお気に入り。
お待たせしました。
桃鉄といえば、紳士諸君が愛好しているイベントがありますね(ゲス顔)。
そうです! 女湯です!
この画面でしばらく粘っていると湯煙が晴れて……。
こうなります! さあ、ドット絵の女体にむしゃぶりつこう!
この楽園を見る方法はちいきデータで
湯沢の東の温泉→水戸の北東のブタ→稚内の南のキツネ→
高知の南のフェリー乗り場の東を順番に調べればOKだ。
本作にはもう1ヵ所、女湯が隠されている。
こちらを見る方法はちいきデータで
金沢の南にある温泉を調べたら出るクイズに正解すればいい。
先ほどの女湯と画風が違う気がするから、ドッターは別の方なのかな?
そして、今作から追加された男湯。
“アッー!”な人たちからしたら、玉乱……たまらんだろうね。
今年最初の配信は多幸を祈願して景気づけに本作を15年(ゲーム内時間)やった。
上の画像はそのときの最終結果。倍くらい差をつけられて惨敗を喫したので、
いつかリベンジしたいところだ。
あと、“勉強中のBGMとして聞かせてもらってます”みたいなコメントは
とても嬉しかった。ラジオ感覚で聴いてもらえる配信を心がけているからね。
桃鉄の生みの親である、さくまあきら氏は本作をシリーズ最終作として
考えていたらしく、タイトルの“HAPPY”は“ハッピーエンド”の
意味が込められていたようだ。
それだけにSPC7110*1という特殊チップを搭載した気合の入った内容で
横山智佐*2氏が演じる夜叉姫の声が要所要所に入っているのが、
スーパーファミコン後期のゲームって感じで好感が持てる。
マンネリ感もあるが盤石な出来のボードゲームのド定番。
あえてスーパーファミコン版を選ぶ理由は少ないが、
やはり土居孝幸氏のキャラデザは桃鉄にとってなくてはならない存在と思えた。
この絵柄ってほっこりするんだよね。大人の事情で降板になったのがもったいない。
【7点】