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いろんな性嗜好に目覚めるアクションRPG! 『箱庭えくすぷろーらもあ』をレビュー





箱庭えくすぷろーらもあ | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

Steam:箱庭えくすぷろーらもあ


【ジャンル:アクションRPG
【発売元:PLAYISM】
【発売日:Steamは2018年6月6日 Switchは2020年6月18日】
【定価:Steamは980円 Switchは1,200円】

人の数だけフェチがある

 告白しよう。俺はスクール水着が好きだ。だが、決してロリコンではない。
あのシンプルなデザインのあどけない水着をほどよく熟れた女性が着るからこそ、
不調和なエロスを感じるのだ。もちろん、こんなことは吹聴すべきではないし、
打ち明けられたほうも困ってしまうフェティシズムだ。
人は誰もが不意に目覚めた性的倒錯に振り回される迷える羊である。
本作はそんな羊たちをセクシーなドット絵で骨抜きにする
クォータービューのアクションRPGだ。

 


 住所不定無職の主人公は、気づけばハジメタウンという限界集落に流れ着いていた。
ロリコンどもがハァハァしそうなこの子は、ナビゲートキャラの“すく水”だぞ。


 少子高齢化による労働者不足などのリアルな問題を抱えるハジメタウン。
事態を重く見た自治体は若者招致の一環として、
この街で働く若者に無償で空き家を提供している。
あてがわれた空き家を根城に主人公のあいりん地区*1スローライフがはじまる!


 本作はさまざまなフェチが詰まったゲームだが、
とくに尻へのこだわりを強く感じる。キャラにうしろから話しかけると
ケツを触ったことになり、モブキャラでも個別のリアクションが用意されているのだ。
人生の数だけ、ケツがある! さらに、すく水ちゃんの場合は
メッセージウィンドウの顔グラまでケツになる異常っぷりでムラムラしてしまう!
でも、チカンはアカンのやで。


 登場するキャラは基本的に欲求不満でゲームのヒントを教えてくれる人よりも、
自分の欲望についてあけすけに語る人が多い。みんな、ムラムラしているんだね。
町の人からのおつかいをこなしたり、フラグを発見すればフィールドマップに
新しいランドマークが増えるシステムで、
攻略する順番はとくに決まっていないから自由度の高い冒険を楽しめるぞ。


 おい、おっさん! 憂いを帯びた表情でそんなこと言わないでくれ。


 リアクションが楽しいから、ついついケツを触ったり、
ちょっかいをかけたくなるが、本作には“怨恨度”と呼ばれる町人から
どれだけ嫌われているかを示すパラメータがあるので注意が必要。
この数値が上がってしまうと店でゴミしか売ってくれなくなったり、
画像のように宿屋で思わぬサービスを受けるハメになる。


 火をつけられたあとに痰を吐きかけられました。
治外法権が適用される大阪*2でもこんな目に遭わねえぞ。


 ここはすく水屋さん。
1990年代に隆盛を極めたブルセラショップ*3って、いまだに生き残っているらしいね。


 “武器や防具は持っているだけじゃ意味がないぞ!”という先人の教えを守り、
早速装備いたします。武器と防具には使用回数があるが、
見境なく降ってくる宝箱から新しい装備やリカバリーアイテムを
どんどん入手できるのでガンガン使っていこう!


 “悪いすく水”には要注意! 甘い言葉には裏があるのだ。


 巨大ボスはもれなく淫靡でたまらん!


 俺のお気に入りは脚フェチキラーの樹木の精霊“どらいあど”だ。
どらいあどさんが繰り出す両脚での締め上げ攻撃はご褒美です。
あ、ありがとうございますうぅぅうッ……!!


 これは至言。文学の匂いがする。


 アイテムの解説文は脱力系ユーモアが散りばめられていて、思わず頬が緩む。

 テンポがよくサクサク進み、BGMもいい。
当たり判定とマップのつながりが少しわかりづらいのは気になったが、
そのほかはノンストレスで楽しめた。

 凝ったドット絵で構成されたテラリウムのような世界で、
ちょっとエッチな冒険を満喫したい紳士淑女は即買いしても損はしないと思うぞ。

【8点】

 

*1:大阪市西成区に位置するドヤ街。旧来からの地名で釜ヶ崎とも呼ばれる

*2:「大阪は日本じゃない」と誰かが言ったとか

*3:セーラー服・ブルマ・スクール水着などの装備品が揃う店。
商品のほとんどは使用済みで付加効果が期待できる