カサロシのログ

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厨二病を患ったポケモンクローン! 『サムライエボリューション 桜国ガイスト』をレビュー

サムライエボリューション 桜国ガイスト(駿河屋)


【ジャンル:RPG
【発売元:エニックス
【発売日:2002年9月20日
【定価:5,980円】

気合の入った二番煎じ

 『ポケットモンスター』シリーズ1作目の
ポケットモンスター 赤・緑』が発売されてから
ゲームボーイカラーが携帯ゲーム機市場を牽引していたころくらいまでは、
ポケモンのフォロワー作品が溢れていた印象がある。
ゲームボーイアドバンスが普及する時期になると、
さすがにそういったポケモンクローンは減少したように思っていたのだが、
まだまだクローンは生き長らえていた。
それが今回レビューするゲームボーイアドバンス
エニックスが発売した『サムライエボリューション 桜国ガイスト』だ。


 オープニングからテンション高めの表外読みの嵐!
ポケモンを超えたい! 二番煎じで終わってたまるか!」という
情熱は伝わってくるが、若干プレイヤーを置いてけぼりにしている感がある。


 プレイヤーネーム入力時にこれだけの漢字が使えるのは嬉しい。
厨二心をかき立てる漢字が揃っているね。


 物語は桜の木の下で少女が泣いているシーンからはじまる。
彼女が本作のヒロインのサクラで、このシーンは主人公の夢である。
ちなみにスギやヒノキなど風で大量に花粉を運ぶ植物は、
花粉症の原因になりやすい風媒花といわれるものだが、
サクラは虫がピンポイントで花粉を運ぶ虫媒花なので、
花粉症の原因になりにくいとされているぞ。


 夢で会った少女がリアルに現れる。まるでストーリーを考えることを放棄した
エロマンガのみたいな展開だ。出会ってすぐの男に“♥”マークを使うとは、
無防備にもほどがある。


 この激シブおじさんは、厨二成分マックスの肩書のリンゼだ。
チュートリアルなんて面倒な役割を受け持つ彼からは中間管理職の悲哀が漂ってくる。


 リンゼさんは本作におけるオーキド博士ポジションで、
コケコ・ネコマタ・ハチゴウというポケモンの御三家のようなやつらを
1体連れていけと迫ってくる。本作ではモンスターは“エクス”と呼ばれているぞ。


 突然のメタ発言はやめて、リンゼさん!


 おそらく、大正ロマンをこよなく愛する腐女子のみなさんからの
人気が高いと思われるバンカラスタイルの悪役、アキラ。
“叢雲(むらくも)”とかいう二つ名とニヒルな顔グラが悪さに拍車をかけているね。



 コテツはポケモンでいうところのライバルポジション。
まあ、シゲルみたいに嫌味なやつではなく気のいい道化なので、基本的に無害だ。


 世の中にブランドは数あれど、やはりJKブランドに勝るものはなし!
でも、自分のことを“サキちゃん”と呼ばせるのは賛否が分かれそうだ。


 勧誘の歌唱術である“愛の閃光”を使えば、エクスを捕まえられるぞ!
捕まえたエクスは主人公が握る武器“ヤイバ”となって、ともに戦ってくれるのだ。
それにしても、「まっぴらお断り」なんて辛辣だね。


 “ヤイバ”を操る人のことは“サムライ”といわれ、彼らは各地で勝負を仕掛けてくるぞ。
お察しのとおり、ポケモンのトレーナーバトルに相当する要素だ。
モブキャラがむやみに多く配置されているうえにセリフも使い回しばかりで、
バトルしていて苦痛に感じる場所があったのは気になった。


 いやいや、あんたが断末魔をコダマさせてんじゃん! 大草原なんだけどwwwww。


 戦闘画面のカットインは気合が入っていてよい!
こういうの見ると、『スーパーロボット大戦』シリーズがやりたくなるんだよなー。


 ここはポケモンセンターのような施設、“国際ヒミツ基地アサガオ”。
役割もやはりポケモンセンターと類似しており、“通信他流試合(通信対戦)”や
ヤイバや“ヒミツ”の通信交換ができるのだ。ヒミツというのはサブクエストのことで
その受注もこの施設で承ってくれるぞ。


 こっちはポケモンジム……ではなく、“小円卓”と呼ばれる施設で、
ちょっと手ごわいジムリーダー的なサムライとのバトルが待っている。
バトルをするための挑戦条件が各小円卓ごとに設けられているのが面倒。


 進化はこの世界では“超越”と称されている。
公安にマークされているカルト教団兼テロ組織が好きそうな言いかただな。

君はたっぽい! たっぽい! たっぽい! たっぽい!


 なんと、エクスだけじゃなく主人公も超越するぞ!
不登校の地下アイドルみてえなビジュアルだな、おい。

 エクスは107種いるが、手持ち6体と預かり15体の計21体しか仲間にできず、
収集が肝のこの手のゲームでは致命的といってもいい仕様だ。
ほかにも練り込み不足な点は目立つが、ピカチュウの爪の垢を煎じて
飲ませないといけないクソったれな作品も多いポケモンクローンのなかでは、
独自性と意気込みが頭ひとつ抜けているので、十分に遊べる内容ではある。
厨二心をくすぐるポケモンみたいなゲームをやりたいなら、迷わずプレイだ!

【6点】