カサロシのログ

消化と記録(ゲーム成分多め)

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カプコンがメインで開発したゼル伝! 『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章』をレビュー

 


【ジャンル:アクションRPG
【発売元:任天堂
【発売日:2001年2月27日】
【定価:3,800円】

2バージョン同時発売のゼルダ

 知名度もクオリティもアクションRPGでNo.1といっても反論の余地がない
ゼルダの伝説』シリーズがまさかの2バージョン同日発売!
本作は『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 時空の章』(以下、時空の章)とともに
発売されメインタイトルは同じだが、ストーリーやマップ、
登場キャラなどはほとんど異なる別作品なので、
いわゆる“ポケモン商法”に便乗した作品ではない。
また、開発の多くをカプコンが手がけているのも特徴で、
企画を持ち込んだのは岡本吉起氏。
氏はカプコン時代に『ストリートファイターII』などを世に送り出し、独立。
その後紆余曲折あって17億円の借金を抱えたが、
モンスターストライク』を大ヒットさせ、奇跡の復活を遂げたゲーム超人だ。


岡本氏が自身のYouTubeチャンネルで引退を表明している動画。
引退時期は氏の66歳の誕生日(2027年6月10日)とのこと。


 “ホロドラム”という異世界に転移したリンクは、
森の中で旅芸人一座の踊り子・ディンと出会い、たどたどしく踊り狂う。


 楽しいダンスタイムに突然雷鳴が轟き、闇の将軍・ゴルゴンが現れて
ディンを連れ去ってしまう。初対面ですぐに拘束プレイとは……
おのれ、ゴルゴンめ! うらやまけしからん!


 ディンはただのダンサーではなく、“大地の巫女”だった。
ゴルゴンがディンをさらったのはエロい目的ではなく、
大地の平和を守っている彼女にあんなことやこんなことをすることで、
ホロドラムの四季を乱すのが目的だったのだ!
ところで10月中旬なのにまだまだ昼は暑いね。
こりゃマジで“二季化”が現実になりつつあるな……。


 開発の中心はカプコンだが基本的なシステムは、
超名作『ゼルダの伝説 夢をみる島』(以下、夢島)と同じなので安心。
一部のキャラクターも引き続き登場しており、懐かしい気分にもなるぞ。
画像は夢島でレベル8のダンジョンの中ボスだったマイトパンチさまだぜ。


 「××××がニガテでやんすよ!」と己の弱点を告白するうっかり者、
マットフェイス。こいつも夢島からの続投組だ。


 一部マップが横スクロールの部屋なのも夢島仕様である。
プクプクもちゃっかり出演しているぞ。


 背中に翼の生えたクマのような生き物・ムッシュに乗れば、
少しのあいだ浮遊して穴を飛び越えられる。
仲間と協力したり、本作を象徴するアイテムである“四季のロッド”を使って
季節を切り替えながら、あまたの謎を突破するのだ!
四季のロッドを使っているスクショを取り忘れたのでざっくり説明すると、
渡れそうにない池があるときに季節を冬にすれば池が凍って進めるってわけだ。


 たくさんのロックマンティウンティウンしてきた“ブーンブロック*1”が
登場するなんて……。これがカプコン開発の罪過なのか。

 巷では大地の章はボス戦の難度が高く、
時空の章は謎解きが難しいといわれており、求められるプレイヤースキルが違う。
だが、ガチの鬼門はそれぞれの作品で待ち受けている
“ウーラダンス”と“ゴロンダンス”というリズム感がない人にとっては
苦行でしかないミニゲームだ。
しかも、このミニゲームは寄り道要素ではなく、
本編クリアに必須なのだから腐心してしまう。

 時空の章の舞台・ラブレンヌとはゲーム内で聞ける“あいことば”でリンクするので、
両作品をプレイすることによって、より深く楽しめるだろう。
カプコン開発だからといって変に身構える必要はなく、
ほかの2Dゼルダと同列に位置づけられる良作でクセは少ない。

 現在は大地の章・時空の章ともにNintendo Switch Onlineでもプレイ可能。
こちらでプレイすれば、前述の極悪リズムゲームも巻き戻し機能を使って、
多少は容易にクリアできるぞ。

【8点】

 

*1:一定の周期で出現と消滅を繰り返すブロック。足場兼トラップ。下が奈落やマグマだと地獄