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消化と記録(ゲーム成分多め)

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アニメの雰囲気を再現したカルチャーブレーンの意欲作! 『忍たま乱太郎』をレビュー

 

忍たま乱太郎

忍たま乱太郎

  • カルチャーブレーン
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【ジャンル:アクション】
【発売元:カルチャーブレーン】
【発売日:1995年7月28日】
【定価:9,800円】

きり丸の苦学生っぷりが尊い

 尼子騒兵衛氏による忍者ギャグマンガ『落第忍者乱太郎*1』が原作の
アニメ『忍たま乱太郎*2』を伝説のゲームメーカー・
カルチャーブレーンがゲーム化。
多くの忍たまゲーを発売したカルブレだが、本作はその第1弾である。


 時は戦国時代。先祖代々ヒラ忍者の猪名寺乱太郎(以下、乱太郎)は、
親が敷いたレールにまんまと乗るのだった。
自分が果たせなかった夢を子に託したい気持ちはわからんでもないけど、
強要すれば毒親と言われるから気をつけような。


 忍術学園の門前で乱太郎はのちに同室の関係になる2人と出会う。
人にウシをぶつけておいてヘラヘラ笑っているこいつは
福富しんべヱ(以下、しんべヱ)。実家は堺の大貿易商でクソ金持ちな
緊張感のない肥満児である。


 こっちは、しんべヱとは打って変わって、
クソ貧乏な摂津のきり丸(以下、きり丸)。学費と生活費を稼ぐため、
複数のバイトをかけもちしている自称天才アルバイターだ。
金への執着は尋常ではなく、風呂に入ったときに抜けた自分の髪の毛を
ヘアピースにして売るほどで、“タダ”や“安い”といった言葉に弱い一方、
“損”や“払う”などの言葉には拒絶反応を示すドケチなのだ。


 どうやら忍術学園は入学金を納めさえすれば、誰でも入れるっぽいぞ。

▲京都府京都市下京区に実在する忍術学園の公式サイト。
門戸は広いので気になる人はチェックしてみてくれ!



 こうして、無事に忍術学園へ入学できた乱太郎・きり丸・しんべヱの3人からなる
“乱・きり・しん”トリオが結成されたのだ。
アニメを再現した導入部がよくできているが、ボイスがないのが残念。


 各ステージのはじめには、土井先生の座学を受ける。
ここでしっかりと忍術の基本を学ぼう。座学の次は山田先生が
実技を教えてくれるぞ。原作どおりの担当教師で安心したぜ。


 座学と実技が終わるとアスレチックステージのスタート。
見た感じはいいが、慣性ががさつで操作していて気持ちよくない。


 ステージクリア時に表示されるリザルト画面は、悪ふざけで無意味。
当然、ここに出ているステータスアップの内容はゲーム中に一切反映されない。
これは阿迦手観屋夢之助*3氏の最大限のユーモアだろうか。
悪ふざけで無意味は言いすぎた。ごめんなさい。


 ボス戦はカルブレのお家芸、『スーパーチャイニーズ』シリーズっぽい
コマンドバトルだ。このボス戦が非常に厄介。
ふつうに戦っても勝てず、コマンド総当たりでも勝てない。
何かフラグが立ったときに実感のないまま勝っているといったもので苦痛だった。
本作最大のボトルネックである。


 アヒル型の足漕ぎボートに乗って、日没までにドクタケ忍者隊の出城を
目指すステージ。機雷がたくさん浮いているので注意して進もう。
このほかにも、五色米で書かれた暗号を解読するステージなど、
忍者要素全開のステージが君を待っているぞ!

▲色のついた米の組み合わせで暗号をつくる五色米について詳しく書かれた
伊賀流忍者観光推進協議会のサイト。



 俺は『落第忍者乱太郎』のコミックスを飛び飛びでしか持っていなかったが、
コミックス2巻に収録されている“武道大会はバトルロイヤルの段”が好きだったので、
このシーンが登場して嬉しかった。
毒ヘビ(名前はジュンコ)を使役する危険な上級生忍者・伊賀崎孫兵に対して、
しんべヱがフグで応戦する名シーンで、「しんべヱ、無免許だろ!」という
きり丸のツッコミも冴えわたっているのだ。


 バトルロイヤルには腐女子からの人気も高いであろう滝夜叉丸先輩も参戦している。
彼は戦輪の名手で、極度のナルシストである。
戦輪とは中心に穴の開いた金属製の円盤の外側に刃がついている投擲武器だ。
古代インド発祥であちらではチャクラムと呼ばれているらしいぞ。

▲アニメイトタイムズが行ったキャラクターランキング。滝夜叉丸先輩、17位だった。
もっと上位と思ったんだけどなあ。


 相手を倒せば、旗がもらえるバトルロイヤル。
持っている旗の本数で優勝が決まり、優勝者は授業料が免除される。
ドケチのきり丸は死に物狂いで奮闘するが、あと一歩届かず……。
そんなきり丸に手を差し伸べる乱太郎としんべヱなのだった。
これぞ、友情パワーだぜ!

 くノ一教室のユキちゃん・トモミちゃん・シゲちゃんも登場するので、
くノ一好きの諸兄も安心してくれ。ただ、感度3000倍になることはない。残念!

 忍者ならではのアクションが満載で、原作アニメを再現したグラフィックも
高水準ではあるが、前述のアスレチックステージの慣性とコマンドバトルの仕様が
ウィークポイントになっている。しかし、カルチャーブレーンのキャラゲーとしては、
佳作といっても差し支えないだろう。

【5点】

 

*1:朝日小学生新聞で1986年~2019年まで連載された。コミックスは全65巻で完結

*2:ウィキペディアによると、アニメ化に際し“落第”という言葉が放送局である
NHKの放送コードに触れるため、タイトルが変更されたとの噂が広まっていたが、ソースがなくデマっぽい

*3:カルチャーブレーン元代表取締役社長の田中幸男氏のペンネーム