カサロシのログ

消化と記録(ゲーム成分多め)

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捨てられたおもちゃの復讐! 『ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険』をレビュー

 

 


【ジャンル:アクション】
【発売元:エポック社】
【発売日:1993年12月17日】
【定価:8,000円】

子どものころに好きだったおもちゃ、覚えてる?

 最近、ハドソンが1986年に発売したファミコンの『ドラえもん』が復活して話題になっていたが、俺にとってドラゲーといえばエポック社! エポック社はファミコンで名作として名高い『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』を発売後、各ハードで多くのドラゲーを世に放ってきた。その勢いはすさまじく、スーパーファミコンだけでも4本もドラゲーを出している。今回レビューするのはスーファミのドラゲー第2弾『ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険』である。

▲ハドソンの『ドラえもん』の公式サイト。ダウンロード版のほかにも、当時の内容を極力再現した攻略本とカセット型ケースなどを同梱した“8bitゲーム ドラえもん&完全攻略ブック 40周年BOX”も発売されている。


 骨川スネ夫に大きなロボットのおもちゃを自慢され、ホラ吹きっぷりをむき出しにする野比のび太。


 大ボラを事実にすべく、帰宅して青ダヌキに相談しようと目論むのび太だったが、タヌキがいるはずの部屋にいたのは薄汚い小人の喋るおもちゃだった。ふつうに怪奇なので淡嶋神社*1にぶち込んだほうがいいのでは……。


 不気味な人形に連れられてきたのがタイトルにもある“トイズランド”。ここは柔和な表情のマッドサイエンティスト・ドール博士がおもちゃと子どもたちが楽しく遊ぶことを望んで建設された場所なのだ。なるほど、おもちゃ王国*2みたいなところかな。

▲おもちゃ王国、こういう活動もしているのね。うーん、サステナブル!


 楽しい時間を過ごすのび太たちだが、楽しい時間をめちゃくちゃにするやつが現れないと物語ははじまらないっ! 悪人面のロボット・キットラの目的は人間たちへの復讐。ドール博士の発明した時空装置を奪取するために人質として博士の孫娘のサユリちゃんをさらう。こうして、サユリちゃんは大人のトイズランドであんなおもちゃやこんなおもちゃで凌辱され、大人の女へと開花するのであった*3


 時空装置を手に入れたキットラは手下のおもちゃたちをのび太らが住む街へと送り込み、人々を襲わせていた。


 のび太の家の襖がきちんと再現されている。これはニクい演出。


 使用可能なキャラは以上の5名……ではなく、本作は途中からドラミちゃんも参戦! 前作では後半にならないとドラえもん以外のキャラは使えなかったので序盤でも好きなキャラを選べるのは嬉しい。

 

▲前作『ドラえもん のび太と妖精の国』のレビューはこちら。


 さあ、アクションステージがスタートだ! 襲ってくる敵は人間に飽きられて捨てられたおもちゃたちなのだが、将棋の駒も登場。将棋は飽きないと思うんだけどなあ。


 斜面でしゃがんだドラえもんがかわいくて前作のお気に入りグラフィックだったが、本作でも健在でよかった。

 


 各ステージの最後に待ち受けるボスたちもおもちゃ。こいつはアウトローなトラ。昔、家にトラが和太鼓を叩きながらホイッスルを吹くおもちゃがあったのを思い出して調べてみたら、老舗玩具メーカーのアルプスが製造した『がんばれ!! トラさん応援団長』というものだとわかったぜ。


 エポック社のロングセラー商品である『ポカポンゲーム』のあいつが登場! ピコピコハンマーで叩きつつシールドで守る、ものすごい速さで攻守を繰り返すあのゲームね。これって、やっぱり“たたいて・かぶって・ジャンケンポン*4”から着想を得たのかな?

▲『ポカポンゲーム』と『ドンケツゲーム』はともに1979年に初代が発売。現在はミニオンズのポカポンもラインアップされている。

 


 青ダヌキがタヌキと言われたことに腹を立て、自分はネコ型ロボットだと訂正するおなじみのくだりもあるぞ! わさドラになってからほとんど観なくなったけれど、いまでもくだんのやりとりはあるのだろうか。

 異世界に飛ばされたり敵に捕まったり、ピンチになったときに発する「ママーッ!!」は骨川スネ夫の十八番。劇場版冒頭でのび太が「ドラえもーん!!」と叫ぶのと同様に、これらの叫びは日常から非日常へとつながる扉のような気がして好きなのだ。

 前作と同じように慣性が強めで対象年齢のわりには高難度の横スクアクション。とくにラスボスには苦戦させられた。前述の序盤からキャラ選択ができる点は攻略の幅が広がり、大きな改善点だと見て取れる。“ものを大切にしよう”といったメッセージ性が感じられるストーリーもエコロジーをテーマに掲げた前作と同じく、遊びながら情操を養えると思うので、親御さんやお子さまにも安心しておすすめしたいと言いたいところだが、そう言い切るには高い難度が枷になってしまっていて惜しい作品。前作に引き続き『バーコードバトラーII』に対応しており、バーコードを読み取らせるとゲームを有利に進められたらしいが、どれほどの人が活用したのかは謎。


【6点】

 

*1:和歌山県和歌山市加太にある人形供養で有名な神社

*2:群馬・愛知・兵庫・岡山にあるテーマパーク

*3:そんなシーンはありません。18歳未満の方も安心してプレイしてください

*4:六代桂文枝が毎日放送制作のバラエティ番組『ヤングおー!おー!』で考案したとされるお座敷遊び