金属を斬る感触が気持ちいい！　雷電が主役の『メタルギアライジングリベンジェンス』をレビュー

発売日: 2013/02/21
メディア: Video Game

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【ジャンル：アクション】
【発売元：コナミ】
【発売日：2013年2月21日】
【定価：7,179円】

サイボーグ侍がぶった斬る!!

　『メタルギアソリッド』シリーズでおなじみの雷電を
主人公にしたアクションゲーム。

　立ちふさがる敵を斬る爽快感は、なかなかのものだ。
『鬼武者』を初めてプレイしたときの“バッサリ感”が、そこにあった。
ただ、『鬼武者』は斬る対象が“幻魔”と呼ばれる有機物だったのに対し、
本作はサイボーグや無人機といったメカメカしい連中を
刃こぼれも顧みることなく掃討していくので、
“バッサリ感”の質は違うかもしれないが……。

　特筆すべきは、“斬撃モード”というシステムで敵のパーツを切断し、
有利に戦闘を進めたり、奪ったパーツを回復手段に用いたり、
コレクションができるという点だ。

　シリーズ特有のステルス要素を随所に盛り込んでいるが、
これは本末転倒に思える。
「斬る」か「隠れる」か、どちらかにしたほうが
コンセプトが明確になったのではないか。
なんだか、支離滅裂な『天誅』をプレイしているかのような錯覚に陥る。

　ストーリーに関しては、シリーズ恒例の社会派SFなのだが、
日本庭園風のステージがあったりと、何かと外国人に媚びた味つけである。
しかしながら、このステージで『がんばれゴエモン』シリーズの
あの曲のアレンジが流れたのには感動した。

　メタルギアの片手間にでも、
超高性能のゴエモンインパクトが登場するような
新作をつくってくれませんかねー、小島監督。

【６点】