【発売日:2018年1月27日】
【定価:1,890円】
非売品という価値
知る人ぞ知る非売品ゲームソフトコレクター、
じろのすけ氏の貴重なコレクションが満載の本。
非売品ゲームソフトとは、一般販売されなかったソフトのことで、
たとえば、懸賞の当選品・ゲーム大会の賞品・
雑誌の企画で配布されたもの・開発途中版のソフトなどがある。
掲載されているタイトルは、『グラディウス アルキメンデス編』や
『キン肉マン マッスルタッグマッチ ゴールドカートリッジ』といった
メジャーなものから、FCやSFCで電話回線を使ったサービスを利用できた
通信カートリッジ、PSの非公式アダルトソフト、
やたらとバリエーションが多い『グランツーリスモ』シリーズの体験版など、
非常に濃い内容だ。
扱っているハードは、FC・SFC・GC・Wii・GB・GBA・DS・
PS・PS2・PS3・PSP・MD・SS・DC・PCE・Xbox・3DO・WSなど、
守備範囲が広い。
プレイディアの非売品ソフトが載っているページを開いたときは、
コレクターの狂気に詠嘆してしまった。
このように内容がすばらしいのはもちろんだが、
著者のゲーム愛がこもった序文は忙しい社会人ゲーマーの琴線に触れるので、
忙しくても必読してほしい。
ブームを経て雨後のタケノコのように乱発されたレトロゲーム本とは、
一線を画する良書。