【ジャンル:アクション】
【発売元:カプコン】
【発売日:2012年1月26日】
【定価:5,990円】
『バイオハザード6』より、いい出来!
1996年に第1作目が発売されて以来、ホラーアクションゲームの代名詞として
走り続けているバイオハザードシリーズが、ついにニンテンドー3DSに侵食!
……といっても、本作よりも前に3DSでは
『バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D』なる作品が出ていた。
まあ、あれは派生ものなので本流の新作としては、
シリーズ初の携帯機での登場なのだ。
ゴーストシップと化した豪華客船が舞台と聞いたときは、
『BIOHAZARD GAIDEN』の記憶がフラッシュバックし、
本作への購買意欲が著しく低下したが、そんな心配は無用だった。
『バイオハザード4』や『バイオハザード5』では
アクションシューティング路線に傾倒しすぎて、
かつてのバイオシリーズの魅力であるお化け屋敷的な恐怖が皆無であったが、
本作は原点回帰だ。「おかえり、バイオハザード」と言ってやりたい。
ゲームモードは、メインとなる“キャンペーンモード”のほかに、
次々と現れる敵を倒す“レイドモード”(ローカル通信とオンラインでの
協力プレイも可能)、
それぞれのモードで達成するとアイテムや隠し要素を得ることができる
ミッションを確認するモードがある。
また、オプション周りも充実しており、表示言語と音声言語が6ヵ国語に対応、
そして武器構え時のカメラを主観視点と客観視点に切り替えることもできるので、
初期のバイオシリーズのようなプレイ感覚をよみがえらすことも可能だ。
キャンペーンモードは豪華客船を軸にストーリーが展開されるが、
随所に入る回想シーンや主人公の交代など、プレイヤーを飽きさせる隙がない。
個人的には、傑作『バイオハザード2』に匹敵するほどストーリーに魅了された。
組織間の対立が織り成す重厚な人間ドラマがまたいいんだ!
1つ気になったところは、“ジェネシス”というバイオスキャナー(?)の
ようなアイテムがあり、それを用いて敵をスキャンしポイントを稼いで
回復アイテムを手に入れたり、目に見えない隠された弾薬を探すことができるが、
ゲームのテンポを崩すので正直いらないと思った。
初心者への救済措置だと割り切ってしまえばいいといえば、そうなのだが……。
結論としては、満足!
いままでの、バイオシリーズのいいとこ取りだと思う。
シリーズファンはもちろん、新規ユーザーにもおすすめしたい。
【8点】