“とげとげタルめいろ”は名曲、これ常識
YouTubeを見ているとサムネイルだけで満足しちゃうことも多いが、
即再生不可避の動画に先日巡り会った。
それは、現代を代表するどつき漫才コンビ・カミナリのツッコミ担当である
石田たくみさんが、『スーパードンキーコング』シリーズの
作曲家・デビッド・ワイズ氏をものすごく推している動画だった。
動画の具体的な内容は、たくみさんがデビッド・ワイズ氏の“神曲”を
聴くために、ゲームがそんなに得意じゃないと思われる相方のまなぶさんに
『スーパードンキーコング2』を曲が1周するまで
プレイしてもらうといったもの。
挑戦しているステージは、“タルタルこうざん”。
このステージで流れるBGMは人気曲だが、なぜかサントラには収録されていない。
ゲームミュージックに造詣が深い人には説明不要だと思うが、
サントラは超プレミア価格である*1。
動画はもう1本ある。まなぶさんがプレイを継続させて、
たくみさんに曲を聴かせるというコンセプトは同じだが、
今回チャレンジするのは“とげとげタルめいろ”。
ゲーム音楽史に残る最強の名曲といっても過言ではない
“Stickerbrush Symphony”が流れるステージだ。
これらの動画がきっかけでデビッド・ワイズ氏のつくる曲の
すばらしさがゲームファン以外にも広まるのを嬉しく思うと同時に
寂しくも思ってしまう自分がいる。無名のころから応援していたバンドが
紅白に出たときのようなめんどくさい寂しさを感じてしまうのだ。
ちなみに、たくみさんはビートメイカーとしても活躍されているので、
デビッド・ワイズ氏が奏でる“デジタルゴリラミュージック*2”に
共鳴したのかもしれない。
それにしても、動画の中でたくみさんが茨城訛りからか
「デビッド・ワイズ」と発音するたびに「でいびっどわいず」となっているのが
気になったが、あれはきっと東京に染まってたまるかという
強い郷土愛によるものなんだろう。そういうことにさせてくれ。
*2:『スーパードンキーコング』『スーパードンキーコング2』の
サントラの帯に書かれた謳い文句