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ゲスなカブが主人公の脱税ゼルダライク!! 『Turnip Boy Commits Tax Evasion』をレビュー





カブボーイの冒険 ~税金払うなんてイヤだ!~ ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Turnip Boy Commits Tax Evasion を購入 | Xbox

Steam:Turnip Boy Commits Tax Evasion

「Turnip Boy Commits Tax Evasion」をApp Storeで

【ジャンル:アクションRPG
【発売元:SwitchはDigital Bards Xbox/SteamはGraffiti Games】
【発売日:Switchは2023年2月9日 Xboxは2022年4月19日
Steamは2021年4月23日】
【定価:Xboxは1,750円 Steamは1,520円 スマホは基本プレイ無料】

そのカブ、非道につき

 人は誰しも心の奥底に脱税願望があると俺は思う。
なぜなら、大事な公共サービスに使われているとはいえ、
懸命に働いて得た収入の一部をお上にせしめられるのは納得がいかないからだ。

 そんな願望を叶えるアクションRPGアメリカ・マサチューセッツ州
拠点を置くゲームスタジオのSnoozy Kazooから登場!
プレイ感覚はよくある“ゼルダライク”なのだが、かわいい見た目に反して
アメリカ仕込みのブラックユーモアが全開の作品で、
“PTAが選ぶ子どもにプレイさせたくないゼルダライク”というものがあれば、
1位に選ばれてもおかしくない内容だ。

 ゲーム冒頭、主人公のカブボーイが住むグリーンハウスに納税通知が届く。
けっこうな高額納税者じゃねえか、カブボーイ!

 気持ちはわかります。でも督促状が届くだけだから、まじめに納税しよう!

 納税の義務を放棄したカブボーイに詰め寄る増税片眼鏡のオニオン村長。

 しらばくれるカブボーイ。
額の井桁が怒りマークに見えて逆ギレしているみたいだ。

 このあと、オニオン村長に家を差し押さえられた脱税カブ少年は、
借金返済と腐敗した野菜政府の成敗をするべく旅に出るのだった――。

 登場キャラクターは野菜やフルーツ。家が畑なのがいいね。

 メニューを開くと“やぶる書類”という項目があるのがヤベえ!
いろいろな書類を破棄して一時的に責任から逃れるのだ!
では、破棄しなければならない忌々しい書類の一部を紹介しよう。

 サンドイッチを購入したときのレシート。
こんなところでもオニオン村長は納税を促してくるぞ。

 みんな気になる他人の給与明細。
血と汗の結晶もカブボーイの手にかかれば、容赦なく破かれてしまうのだ!

 ついに賞金首になってしまったカブボーイ。
もちろん、手配書もビリビリにするぞ。

 なんとカブボーイが美少女化!
“ひのうぜいしゃ”とさりげなく煽られているけどな。

 上記の萌え擬人化した自分を見てシンプルに怒りを露わにする
カブボーイに吹き出してしまった。

 “ぼうし”を装備すれば、カブボーイのドレスアップも可能!

 なかには、こんな物騒なものもある。

 パンデミックが小康状態になってもソーシャルディスタンスおよび、
人との距離感は大事!

 ライフの上限を増やすには“ハートフルーツ”が必要。
どっかの伝説で見たことあるシステムだね。

 本作の残念なポイントは翻訳が怪しいところ。

 このパスタ(?)なんて翻訳が乱れて、
激昂のあまり何を言っているかわからなくなっている人みたいになっているぞ。

 俺のお気に入りのキャラクターは、瓶に投獄されているピクルス・ギャング。
ハードボイルドな悪って感じだぜ。

 物議必至のマークをまとって登場するボスキャラ。
どうやら、カブボーイはとんでもない事件に巻き込まれてしまったようだ。

 “無敵モード”を使っても実績解除に影響しない。
面倒なものもないので、実績コンプは容易である。

 堂々と「オショクパワー!!!!」と叫ぶオニオン村長。
ブレない政治に支持率は皆無だろう。

 アクションRPGとしては凡庸で翻訳の雑さも目立つが、
5時間もあればクリアできるあっさり目のボリュームと
スピーディで濃密な展開は魅力がある。


続編も制作中でトレーラーも公開されている。今度のテーマは銀行強盗!
リリースは2023年内の予定だ。

 忙しくても濃いアクションRPGを欲する
税金を憎む現役世代にプレイしてほしいイカれた作品なのだ。

【6点】