疾走しながら聴く音楽は格別

そのスピードで

　まだまだ続く激務の日々。有休消化もままならないまま、
ありきたりで退屈でそれなりにハードなタスクを消化していくだけの毎日。
退社時間が22時を越えることが多くなり、帰宅後は筋トレをしてから、
YouTubeでゲーム芸人フジタさんの動画を観ながら晩飯を食べたあとに
歯を磨き、寝床に入る*1。
平日はこんなふうにグレースケールな日が続き、気が滅入りそうになるのだが、
退社時間が遅くなればメリットもある。残業代が稼げるのはもちろん、
帰路がすいているのをいいことに朝は渋滞がちな幹線道路を
アウトバーンのように疾走できるのだ。
そして、その疾走のおともに欠かせないのが音楽である。

　長きにわたって俺はウォークマン（NW-A856）にMP3（320kbps）の
音源を入れて音楽を聴いてきた。

320kbpsにこだわったのは教授のこのインタビューの言葉に感化されたからだ。

　だが、この機種はBluetoothが搭載されておらず、不便に感じはじめていた。
スマホに音源を落とし込めば、音楽データでストレージや外部メモリが
圧迫されるからあまりやりたくはない。
これを機に時代の流れに身を委ねてサブスクの音楽配信サービスを活用し、
ストリーミングで音楽を聴こうと思い立ったのである。

　利用しているサービスはAmazon Music Prime。
俺はいままでプライム会員ではなく、お急ぎ便を無料で利用したいときは
妻のアカウントに便乗させてもらっていたのだが、
未発売ゲーム系の書籍をまとめ買いしたときにプライムの無料体験の
勧誘に承認した。

　Amazon Music Primeは仕様変更に伴い、
改悪されたという意見をよく耳にする。
200万曲のオンデマンド再生から１億曲のシャッフル再生になったのが
大きな原因だとは思うが、年々同じ曲ばかりを聴いてカラオケのレパートリーが
いっこうに増えない俺からすると、シャッフル再生は新しい音楽に出会える
取っかかりになるのでとてもいい。
ときどき、「なぜ、この曲が？」と疑問符を浮かべることもあるが、
それもご愛嬌だと寛容に構えたいところだ。
でも、「オマリーの六甲おろし（阪神タイガースの歌）」が
流れてきたときは「どんなレコメンドや！」と内心ツッコんだよ。

Amazon Musicの詳しい仕様は、この記事が参考になる。

この記事はサブスクの音楽配信サービスを丁寧に比較してくれているので、
自分に合ったサービスを見つけるのに役立つ。

　次はSpotifyも試してみてどんどん音楽の幅を広げたいと企てながら、
「ゲーム音楽もサブスクでもっと充実すればいいのに」と嘆息していたら、
無性に『ラストハルマゲドン』の「戦闘のテーマⅠ部」が聴きたくなってきた。
“獲物がいたぜ現象”である。