カサロシのログ

消化と記録(ゲーム成分多め)

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

ふわふわアクションのアレンジがゲームボーイに登場! 『バルーンファイトGB』をレビュー

 


【ジャンル:アクション】
【発売元:任天堂
【発売日:2000年7月31日】
【定価:プリライト版は3,300円・書き換えは1,000円】

海外版のパッケージイラストの主人公はかなりのブス

 いまは昔、ローソンでスーパーファミコン
ゲームボーイのゲームの書き換えができた。
店内に設置されたマルチメディア端末Loppiに書き換え専用のカセット、
“SFメモリカセット”か“GBメモリカートリッジ”を挿し込むことで、
それぞれ容量の範囲内で自由に対応ソフトを入れられた。
俺のまわりには俺以外の利用者がいなかった、
そのサービスは“ニンテンドウパワー”という名前だった。


 本作はそんな“ニンテンドウパワー”の
数少ないGBメモリ書き換え専用タイトルである。
ベースとなっているのは『マリオブラザーズ』や『アイスクライマー』のように、
“最初は協力していたのに、いつの間にか対戦になっていたゲー”に属する
バルーンファイト』だ。
海外ではゲームボーイ初期に『Balloon Kid』として発売され、
日本でも発売予定だったがお蔵入り*1になってしまった。
それから、満を持してゲームボーイ&カラー共通ソフトしてリリースされた
複雑な経緯のある作品なのである。

 

 モードは3種類。
3DSバーチャルコンソールでは、“VSゲーム”はプレイ不可なので注意!

 ファミコン版でおなじみの“バルーントリップ”も収録。
ひたすら障害物を避け続けるストイックなモードだ。

 主人公のアリスと弟のジムは風船遊戯が好きな姉弟
いつものように仲よく遊んでいると強風にあおられ、
ジムは飛ばされてしまうのだった……。

 “1Pゲーム”はアーケード版の『VS.バルーンファイト』やファミコン版に
アレンジを加えた内容で、画面右から画面左に進む
横スクロールアクションになっている。
道中で待ち構える危険な野生動物やトラップに風船を割られないようにしよう。
今回はBボタンで風船を任意に切り離すことができるので、
狭い場所を通り抜ける場合などに活用するのが攻略の要だ。
風船がない状態で地上にいるときに十字ボタンの下を押すと、
新しく風船を膨らませられるぞ!
また、敵キャラには“風船を割るキャラ”と“触るとミス”になる2種類がいて、
たとえ風船を割られたとしても無事に地面に落下できればミスにはならない。

 非常に怪しいゲームボーイを模したドアに入ると……。

 土管から出てくる風船を取り逃さないようにするボーナスステージがはじまる!
アーケード版やファミコン版と違い、画面左右がスクロールしないので
難度が上がっている。それにしても、任天堂って土管が好きね。


 ボスキャラが立ちふさがるステージもあるぞ!
敵の頭上でタイミングよく風船を切り離し、
パンチラアタック(?)をお見舞いしてやるのだ!

 過去の作品のアレンジとして、そつなくまとまっている作品だと思う。
田中宏和*2氏による“バルーントリップ”の曲をアレンジした
各ステージのBGMもいい。
ただ、風船がない状態の挙動がスーパーボールのように不自然に跳ねて
気持ちが悪いのがストレスになった。
あと、容量の関係で難しいのかもしれないけど、
オリジナルみたいなモードも入れてくれると昔からのバルーンファイターは、
より楽しめただろう。

【6点】

 

*1:キャラ替え移植である『ハローキティワールド』は1992年にファミコンで発売された

*2:ドクターマリオ』や『MOTHER2 ギーグの逆襲』などの
ゲームミュージックを手がけたほかに、『めざせポケモンマスター』や
ポケモン言えるかな?』の作曲でも知られるコンポーザー