【ジャンル:アクション】
【発売元:ユービーアイソフト】
【発売日:2000年3月24日】
【定価:4,200円】
ユービーアイソフトのマスコットなんだぜ
フランスを本拠地とするゲーム会社・ユービーアイソフトのマスコット、
レイマンが主役の横スクロールアクション。
レイマンはウサギのようなキャラクターで、その特徴は頭・胴・手足が
離れている『ジョイメカファイト』的なビジュアルだ。
『レイマン』シリーズの1作目はプレイステーション・セガサターン・
MS-DOSで発売され、海外ではAtari Jaguarでも登場した。
その後、ゲームボーイアドバンスやDSiウェアにもリメイクや移植が出たが、
そんなことを知っている国内のユーザーはゲームラボを欠かさず読んでいる
コアなゲームオタクだけだろう。
『ジョイメカファイト』のレビュー。よかったら読んでね!
このシリーズは中古でやたらと見かけた『レイマン オリジン』や
『レイマン レジェンド』の印象が強いのだが、いままで触手を伸ばさずに
過ごしてきた。ゲームボーイカラー専用ソフトとして発売された
今回レビューする本作が俺にとってのはじめてのレイマンなのだ。
物語はのんきに木陰で昼寝していたレイマンのもとへ来た妖精ティングの、
光の妖精たちがミスター・ダークに捕まったという知らせからはじまってしまう。
捕まっている妖精たちを助けるのは一種のやり込み要素で
別に全員助けなくてもクリア可能。妖精が入れられている檻が近くにあると、
ただでさえキモめのBGMがより一層キモくなるのでわかりやすい。
キモいのはBGMだけでなく敵キャラや足場など随所にわたる。
ステージは全部で7つ。ステージをクリアすればホバリングや
ぶら下がりといったアクションを体得する。ホバリングしているときや
フックにぶら下がっているときのレイマンの表情が妙にゆるく癒やされる。
キンキンした甲高いBGMと到底2000年に発売されたゲームとは思えない
パスワードによるコンティニューは看過できない点だ。
しかも、このパスワードはアルファベットの大文字と小文字で
形成されており、わかりづらい。
そして、完全クリアを目指すならばスタッフロールに
入る前に表示されるパスワードは必ずメモしたほうがいい。
クリア後に解禁されるステージセレクトをするうえで必要となるからだ。
上記のようなウィークポイントもあるが、ちょうどいい難度の
少し珍しいゲームボーイカラーのアクションがしたいという、
ややニッチなニーズを満たす作品であることは間違いないだろう。
いにしえの洋ゲーならではのキモさもだんだんとクセになる。
これを機に近年、スピンオフ作品の『ラビッツ』シリーズに食われ気味の
『レイマン』シリーズを応援しようと思うのであった。
【5点】