カサロシのログ

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サラリーマンカエルの受難! 開発室Pixelが送る堅実な2Dアクション『ケロブラスター』をレビュー





ケロブラスター ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

ケロブラスター| PlayStation (日本)

Steam:ケロブラスター

Google Play:ケロブラスター

「ケロブラスター」をApp Storeで

【ジャンル:アクション】
【発売元:PLAYISM】
【発売日:iOSは2014年5月11日 Steamは2015年11月11日
PS4は2017年4月11日 Switchは2018年8月23日 Androidは2021年12月24日】
【定価:iOSは900円 Switch/PS4/Steamは980円 Androidは約900円】

早く帰りたい(カエルだけに……)

 いまもなお語り継がれる伝説のフリーゲーム洞窟物語』を制作した
開発室Pixelこと天谷大輔氏が開発した古きよき2Dアクション、
それが本作『ケロブラスター』である。

 

天谷氏の処女作『いかちゃん』の3DS版のレビューはこちら。

 

 主人公はキャット&フロッグ社(以下、C&F社)で勤務する
カエルのサラリーマンだ。今日も今日とてネコ女社長に威喝されているぞ。
正体不明の言語で怒鳴り散らすヒステリー社長。
カエルくんさぁ……いったい何を仕出かしてくれちゃったわけ?

 どうやら社長が怒り狂っているのは社内にある転送装置の先の世界にいる
謎の黒いやつらが原因のようだ。
同僚のサスケ(黒ネコ)とコモモ(ピンクの物体)と協力して
社長の正気を取り戻そう!

 ステージ開始時の画面は往年の『スーパーマリオブラザーズ』を彷彿させる。
主人公の仕事は転送装置から行けるさまざまな世界の掃除、
そしていかにもゲームといった感じの画面、つまり黒いやつらの正体は……。

詳しい考察はXでゲームを語りまくっている印象の強い個人ゲームクリエイター
ニカイドウレンジ氏のブログを参照されたい。ネタバレ注意ね!

 

 ステージ1“荒野と砦”は危険な花が我が物顔ではびこるエリアだ。
こいつらを見て俺は『スーパーマリオランド』の敵キャラ、
ポンポンフラワーを思い出した。まったくもって懐かしいぜ。

 

 道中で見かける泡に包まれたC&F社のロゴに接触すると……。

 なんと武器をパワーアップしてくれる店とくすり屋があるスペースに
転送されるぞ。敵を倒して貯めたお金を有効的に使うのだ。
このゲームは残機がゼロになってもお金が減るなどのペナルティがないため、
武器を強化したりアイテムを用意したりするのが容易で、
繰り返し遊べば誰もがクリアできるバランスのいい難度だと感じた。

 ボス敵はどいつもトリッキーな攻撃を仕掛けてくるぞ。準備万端で臨もう!

 残機がなくなると“とねかわ病院”に担ぎ込まれる。
毎回面会に来てくれるサスケは優しいなあ。あいつはモテるネコだよ、きっと。

 無事にボスを倒せば、新しい武器が手に入る。
戦闘用に改造されたお手伝いロボが悪の天才科学者の野望を打ち砕くゲームに
そっくりなシステムだが気にするな。
“エアシュ●ター ヲ ソウビシマス”って聞こえてきそうだけど聞き流せ!

 ヘルメットをかぶった敵を見るとメッ●ールを思い出すね。
違う違う、ロッ●マンじゃないんだ。
そういえば、このステージ3“○×ホテル”のBGMはなかなかいい曲だぞ。

 開発室Pixelファンなら、『洞窟物語』の“外壁”を想起するであろう情景。

 本作きっての人気キャラ(?)であるOLのコモモさんは、
『ケロブラスター』配信記念およびスピンオフ兼動作確認用のゲームとして
無料配信されている『PINK HOUR』の主人公も務めている。
さらにその続編の『PINK HEAVEN』でも主役でこちらも無料。
体験版的なミニマムなゲームだと思うが近いうちにプレイしたいぜ。
なお、『PINK HOUR』と『PINK HEAVEN』はいずれも
現時点ではPC・iOSAndroidでしかリリースされていない。

 クリア後は難度が上がり、やりごたえの増した“残業モード”という
嫌な名前のモードが解禁される。

 C&F社に舞い込むたくさんの残業は“シゴトセイゾウ機”の仕業らしい。
ありがたいような迷惑のような複雑な心境である。

 “残業モード”ではカエルくんが青くなっている。
働きすぎで顔色が悪いんじゃないのかい?
“24時間戦えますか”って、それただのパワハラですから! 残念!!
ブラック企業の社是は毛筆体で書かれがち斬り!!

 あ、そうそう、武器を1つしか持っていない状態で武器変更のボタンを押すと、
“まだ”と表示されるのがよかった。こういうセンス、俺は大好物。

もぐらゲームスによる天谷氏らが語る本作の制作秘話。もちろん、ネタバレもりもりなので注意ね。

 『洞窟物語』と比べると小粒だが、
着実に上達を感じながら遊べる職人技の光るゲームなのだ。
ゲーム制作に尋常ではないこだわりのある開発室Pixelだから、
次回作はまだ先になるだろう。
でも、俺は天谷氏のつくる新しい作品を首を長くして待つぜ!

【8点】

 

ケロリン桶 関西版 00351

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