【ジャンル:アドベンチャー】
【発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント】
【発売日:2009年6月18日】
【定価:4,980円】
「君は完全に包囲されている!」はダメ
交渉人という存在を日本に広めたのは、2003年に公開された映画
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』にて、
ユースケ・サンタマリア氏が演じた、真下警視ではないだろうか。
電話で犯人と会話をして言葉巧みに説得を試みる、その姿はじつにクールであった。
本作は、そんな交渉人にスポットを当てたアドベンチャーゲームだ。
基本的にテキストを読んで物語を進めていくオーソドックスなシステムだが、
交渉中だけはリアルタイムで時間が流れ、次々と表示される選択肢によって、
極限の判断を迫られる。緊張感があって、いいシステムだ。
ただ、交渉以外の部分が少し冗長に感じた。
捜査中に手に入れたキーワードで犯人像をプロファイリングすることができ、
交渉を有利にするシステムもある。
このゲームをやっていると、犯人を出し抜くことに脳をフル回転させるので
性格が悪くなってしまいそうだ。
1つ学んだことは、拡声器を片手に「君は完全に包囲されている!」なんて、
御法度だということ。刺激させちゃダメだよね。
【7点】