ポケットモンスター Let's Go! イーブイ ダウンロード版 | My Nintendo Store（マイニンテンドーストア）
【ジャンル：RPG】
【発売元：ポケモン】
【発売日：2018年11月16日】
【定価：6,578円（モンスターボール Plus同梱版は10,978円）】
あざとかわいいイーブイと旅に出よう
世界一売れたRPGとして君臨し続けている初代ポケモン*1。
本作は初代ポケモンのなかで最後に出たマイナーチェンジ版の
『ポケットモンスター ピカチュウ』をベースとしたリブート作品だ。
初代ポケモンのレビューはこちら。
田舎町から旅立った主人公が各地のジムリーダーを倒して
ポケモンマスターを目指しながら、ポケモン図鑑を完成させるという激務を
博士に押しつけられるシリーズ恒例のシステムは健在であるが、
リブート作品だけあって新規ユーザーを獲得するための遊びやすさに
注力している印象を受けた。
ただ、遊びやすさが枷となって自由度は減っている。
各ジムに挑戦するのに「おーす！ みらいの チャンピオン！」のあいつから、
いちいち条件を出されるのは窮屈に感じた。
本作の大きな特徴は３つ。
１つ目は相棒のポケモンであるイーブイ*2に餌をやったり、
愛撫したりして親交を深められるようになったことだ。
そして、傑作リメイクとして名高い
『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』で好評だった
手持ちのポケモンを連れ歩けるシステムが実装されているのもうれしい。
あきれたり、驚いたり、いろんな表情を見せてくれるので愛着もマシマシ！
２つ目の特徴は『Pokémon GO』からポケモンを転送させられる点である。
しかし、本作に連れてきたポケモンは『Pokémon GO』 に
戻すことができないので注意が必要だ。
また、『Pokémon GO』 からポケモンユーザーになった層を意識しているのか
本作の野生ポケモンとの戦闘はこれまでのシリーズとは違い、
『Pokémon GO』 のようなシステムになっている。
このあたりは初代からポケモンに慣れ親しんできた老害トレーナーからすると
賛否が割れると思うが、俺はゲームのテンポがよくなって、
トレーナー戦に集中できるゲームデザインになったことは新しいポケモンとして、
「これはこれであり」だと思った。
まあ、RPGとしては物足りなく感じるかもしれないので、
俺は本作を“鮮やかになったカントー地方を巡るアドベンチャーゲーム”と
割り切って楽しんだ。
懐かしいセリフが感慨深い……。
学習能力のない君は、あのころのままだった。
タケシさんのポーズもあのころのままで感涙！ でも、初代では半裸だったよね。
CEROのレーティング区分の関係かな。
『ポケットモンスター』シリーズの魅力はポケモンだけではない。
俺はトレーナーのデザインも楽しみなのだ。
とくに女性トレーナーの風貌はエロかわいいのが多くて、
俺のポケットモンスターは10まんボルト級の（中略）
まるで熱せられたアスファルトの上を這うミミズのように昇天したのだった。
このご時世にこんな偏見に満ちたデザインでなんだかほっとする。
３つ目の特徴はSwitchの特殊コントローラ“モンスターボール Plus”に
対応していることである。このコントローラはその名のとおり、
モンスターボール形であり、実際にモンスターボールを投げるように
ポケモンを捕獲できる。捕まえたときに“モンスターボール Plus”から
鳴き声が聞こえてきたり振動機能もあるので、
ポケモンが実在する身近な生き物に感じられる。
ラブリーチャーミーな敵役の面々も登場！
繰り出してくるのはアニメでもおなじみのあのポケモンたちだ。
マサキのノリツッコミもグラフィックが進化したことで栄える！
船長のゲロ箱も残っていたから謎の感動が押し寄せてきた。
マチス少佐の肩書は“イナズマ アメリカン”から“ライトニング タフガイ”に変更された。
でんきグループは、あの人により近いビジュアルになったぞ。
パクった(?)のはあっちが最初だよ。実はその歴史は長い。さかのぼることGAMEBOY時代から。もちつ持たれつな。 https://t.co/2qkpbKxkSl pic.twitter.com/lKJoZECrJv
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) 2020年5月22日
ご本人が言及しているツイート。
ミュウ*3を手に入れるためにバグ技に手を染めた往年のポケモンファンから、
いままで『ポケットモンスター』シリーズに触れる機会がなかった人まで、
いろんな人に楽しんでもらいたいと思う作品だった。
この作品を手に取って親子２代でマサラタウンにさよならバイバイするのも
小粋なのではないだろうか。
【８点】
