カサロシのログ

消化と記録(ゲーム成分多め)

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反射神経と論理的思考力を鍛えろ、ストイックなパズルシューティング! 『クォース』をレビュー





【ジャンル:パズル】
【発売元:コナミ
【発売日:1990年3月9日】
【定価:5,800円】

MSX童貞を卒業!

 ファミコンメガドライブと同じく、根強いコアなファンが多い印象のMSX
ちょっぴりディープでとっつきにくいイメージのMSXに我がブログもついに挑戦!
といっても、Wii Uバーチャルコンソールでプレイしたんだけどね。
今回、プレイしたのはMSXの後継として登場した
MSX2で発売された『クォース』だ。

 『クォース』の初出は1989年に稼働していたアーケードゲームで、
のちにゲームボーイファミコンに移植され、多くの人に広く認知された。

 199X年に宇宙空間で重力平衡が崩壊し、
なんやかんやあって巨大ブロック郡“クォース”が大量発生!
クォース”は四角形になると消滅すると解明した人類は、
ブロックを射出できるトンデモロケットで“クォース”殲滅作戦を
開始するのだった。

 ゲームのルールは、画面下部に表示された
左右にのみ移動可能な自機を操作して、上部から降ってくるさまざまな形の
クォース”の適切な箇所に弾(ブロック)を放ち、
四角形にすることで消していくという簡素なものだ。
1人で孤独に“クォース”に向き合い、ノリノリなノイローゼになるのもいいが、
いっしょにゲームをプレイしてくれる人がいる果報者には
2人協力プレイ・2人対戦プレイでぼっちに差をつけていただきたい。
また、このMSX版では自機の砲台を4種類から選択でき、BGMも複数ある。

 ルネサンス調のアートワークは独特の雰囲気を醸している。
BGMは後年、トレジャーに移籍して『ガンスターヒーローズ
ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ』『罪と罰 宇宙の後継者』などの曲を手がけた
半澤一雄氏だ。

ガンスターヒーローズ』のレビューはこちら。

 

ミニゲームとして『クォース』が遊べる
がんばれゴエモン 東海道中 大江戸天狗り返しの巻』のレビューはこちら。


 単純明快なルールがゆえに状況を打破するためには、
正確で素早いコントローラさばきを会得するしかない冷厳さがあるが、
あまり類を見ないパズルとシューティングの高水準な合成は出色である。
MSXで発売され傑作と名高い、『グラディウス2』や
メタルギア2 ソリッドスネーク』などと比べると華やかではないが、
どうかこのいぶし銀なゲームを忘れないでほしい。

【7点】